2002 Fiscal Year Annual Research Report
身体的弱者の安全性・居住性からみた扉および開口部の評価システムの開発
Project/Area Number |
13650620
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Research Institution | TOKYO INSTITUTE OF TECHNOLOGY |
Principal Investigator |
三上 貴正 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教授 (70181857)
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Keywords | 安全性 / 評価 / 扉 / 開口部 / はさまれ時 / 衝突時 / 視認性 |
Research Abstract |
「はさまれ時の安全性からみた扉・扉枠の形状・かたさの評価システム」に関しては,はさまれ時の集中荷重を測定可能な模擬身体部位を基幹部とする評価システムを開発した。同システムの開発では,まず,はさまれ時において重度の傷害事故が起きやすい部位として手の指を選定し,本物の指の形状・寸法や動的変形特性に関するデータを基礎資料として測定・収集し,その結果に基づき「模擬指」を試作した。また,はさまれ時に模擬指の骨相当部表面に作用する集中荷重を,市販の圧力測定シートを準用し測定することとした。次に,安全性の序列が自明な模擬扉・扉枠の一群に対して模擬指の模擬はさまれ実験を行い,模擬指から測定される集中荷重の大小により安全性の相対評価が可能であることを検証した。 「衝突時の安全性からみた扉・扉枠・把手の形状・かたさの評価システム」に関しては,衝突時において重要な身体部位である頭部を模した頭部モデルを基幹部とする評価システムを開発した。同システムは,既存の平坦部の測定装置に対して改良を加えたもので,扉・扉枠および把手などの出隅部・曲面部の安全性の序列を,頭部モデルの骨相当部表面に作用する集中荷重の大小として測定・相対評価するものである。集中荷重の測定手法は「模擬指」の場合と同様とした。 「安全性からみた開口部の視認性の評価システム」に関しては,光透過性の開口部材料の視認性,および扉・扉枠の立体的視認性に関し,画像解析法に基づく評価システムを開発した。同システムは,視力をパラメータとして評価水準が可変であり,健常者だけでなく視覚的弱者にも対応可能である。
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