2001 Fiscal Year Annual Research Report
ピン柱および剛接柱からなるブレース付鋼骨組の設計法の開発
Project/Area Number |
13650634
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
内田 保博 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (80168707)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中原 浩之 鹿児島大学, 工学部, 助手 (60315398)
松村 和雄 鹿児島大学, 工学部, 教授 (50038014)
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Keywords | 筋違付鋼骨組 / 立体 / ピン柱 / 耐力低下 / 偏心 / 安定性 / 静的解析 / 動的解析 |
Research Abstract |
3×3スパン、3層の鋼立体骨組の静的解析および2層4スパン平面骨組の動的解析を行い、柱両端がピンの柱(ピン柱)と柱両端が剛接の柱(剛接柱)からなる骨組の安定性等について調べた。 1.鋼立体骨組の静的解析:座屈が生じない又は座屈が生じても耐力低下が小さい、アンボンドブレース又は座屈拘束ブレースを有する(a)ピン柱タイプ、(b)剛接ピン柱タイプ、(c)ブレースを有しない剛接柱タイプのモデルを対象とした。また剛接ピン柱タイプのモデルはさらに1)偏心なし、2)ブレース偏心、3)剛接柱およびブレース偏心に分類して有限要素解析を行った。 2.鋼平面骨組の動的解析:ブレースを有する1)ピン柱タイプ、2)剛接ピン柱タイプ、3)ブレースを有しない剛接柱タイプの3種類のモデルの動的解析を行った。入力加速度はEl-Centoro NS成分、最大加速度は628ga1とした。 これらの解析から得られた成果は以下の通りである。 1)ピン柱骨組および剛接ピン柱骨組の最大耐力は剛接柱骨組に比べて高い。 2)ピン柱骨組は部材の耐力低下の有無に拘わらず、不安定挙動を示す。 3)剛接ピン柱骨組は一般に他の骨組に比べて性能が良いが、偏心があると加力と直交方向の変形が累積し易くなる。 4)ピン梁タイプは柱脚力価定であるため、柱に曲げが生じ、耐力低下が生じやすい。
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