団地更新事業後30年を経た戸山ハイツの居住者の高齢化に関する研究

2002 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 13650680
• Research Institution: Otsuma Women's University
• Principal Investigator: 松本 暢子 大妻女子大学, 社会情報学部, 助教授 (90183954)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 定行 まり子 日本女子大学, 家政学部, 助教授 (80235308)
• Keywords: 戸山ハイム / 団地再生 / 高齢者 / 更新・建てかえ

Research Abstract

本年度の研究は、戸山ハイツの持つ以下のような特徴に着目し、その現状把握および改善方策を検討すること、大規模団地の更新・建替え計画等の評価することを通して、高齢社会における集合住宅団地のあり方を考察することを目的としている。
1,東京の都心地域に立地しており、まとまった広さの公共用地・公共住宅団地である。
2,戦後の復興住宅を昭和40年代に建替えており、その後30年余を経過している。
3,高齢者率が40%を超えており、大量の高齢者集団を形成しているが、多くの高齢者は自立した日常生活を送っており、今後の高齢化に対する方策が必要と見込まれる。
本年度の研究は、1)昭和40年代の建替え事業及び計画の評価を行うこと、及び2)戸山ハイツ居住者の現状把握することに主眼が置かれた。
1)昭和40年代の建替え事業および計画の評価
・戸山ハイツ建設および建替えの経緯とその計画を整理するために、建替え当時の資料の収集および建替え事業関係者のリストづくりを行った。
2)戸山ハイツ居住者の現状把握
・平成12年度に実施した高齢者実態調査(悉皆)および13年度に実施した高齢者への訪問調査の分析を行い、住宅改善や日常生活支援の必要性を検討した。
・日常生活における支援方策検討の一環として、防犯、防災上の安全についての調査を実施した。

Research Products

• [Publications] 定行まり子, 松本暢子, 古賀繭子: "戸山ハイツにおける人口および世帯構造からみた高齢居住者特性"日本家政学会 第54回研究発表梗概集. 2Da-1 (2002)
• [Publications] 松本暢子 他 4名: "高齢者の住戸外での生活行動特性"日本建築学会学術講演梗概集(建築計画). E. (2002)
• [Publications] 古賀繭子ほか4名: "高齢者の住生活と住戸改善の現状"日本建築学会学術講演梗概集(建築計画). E. (2002)