2001 Fiscal Year Annual Research Report
身体障害者スポーツとその支援システムを内包した地域環境計画に関する研究
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13650686
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Research Institution | Nagaoka Institute of Design |
Principal Investigator |
平井 邦彦 長岡造形大学, 造形学部・環境デザイン学科, 教授 (00278053)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤田 雅浩 長岡造形大学, 造形学部・環境デザイン学科, 講師 (00329343)
森田 守 長岡造形大学, 造形学部・環境デザイン学科, 教授 (10278054)
後藤 哲男 長岡造形大学, 造形学部・環境デザイン学科, 教授 (30278056)
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Keywords | 障害者 / バリアフリー / 新潟県南魚沼郡 / スポーツ / NPO / 地域環境 |
Research Abstract |
身体障害者の積極的な社会参加のひとつのきっかけとして,スポーツをより自由に楽しむための地域づくりを目指して,新潟県南魚沼郡を対象地にフィールドワークならびにワークショップ,障害者との活動体験や,各種施設におけるヒアリングを実施し,今後ハード・ソフト両面からどのように整備のマスタープランを構築すべきかを検討した。 具体的には,障害者施設の代表者や行政関係者,観光に携わる経営者を招いた,まちづくりワークショップを2002年1月に開催し,地域として取り組むべきソフト的な対応について意見交換を行った。施設のバリアフリー化を実施するだけでは本当の意味での障害者の社会参加は促進されず,そこに過剰なサポートはしないものの,関係する人々のちょっとしたサポートがハード面の整備以上の効果をあげることが確認された。また、2002年3月にはNPO法人日本チャレンジャーズスポーツ協会主催の障害者とのスキーを通じたワークショップに参加し,障害者のサポート方法を習得するとともに,実際に参加した障害者やその家族との意見交換を行った。障害者の自立した活動を促すためには,一緒に楽しむ姿勢が重要であることが明らかとなった。施設内にはいくつかの問題点があっても,適当なサポートによって問題なく施設利用が行われることも明らかとなった。ここでの成果をふまえて,対象地域内のスポーツ関連施設や宿泊施設でのヒアリング調査ならびに対応状況に関する調査を予備調査として実施した。ここで得られた設備更新が困難である現在の状況を踏まえつつ,次年度以降に本調査を実施,その結果を踏まえて地域環境整備の方向性を明らかにするものとする。
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