2002 Fiscal Year Annual Research Report
身体障害者スポーツとその支援システムを内包した地域環境計画に関する研究
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13650686
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Research Institution | Nagaoka Institute of Design |
Principal Investigator |
平井 邦彦 長岡造形大学, 造形学部・環境デザイン学科, 教授 (00278053)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤田 雅浩 長岡造形大学, 造形学部・環境デザイン学科, 講師 (00329343)
森田 守 長岡造形大学, 造形学部・産業デザイン学科, 教授 (10278054)
後藤 哲男 長岡造形大学, 造形学部・環境デザイン学科, 教授 (30278056)
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Keywords | 障害者 / バリアフリー / 新潟県南魚沼郡 / スポーツ / NPO / 地域環境 |
Research Abstract |
本年度は、研究対象地域である新潟県南魚沼郡における実践的な活動による障害者や高齢者を地域として受け入れていくための手法の確立を試みた。また合わせて諸外国での先行事例研究として、ドィツのフランクフルト市を中心として関係当局者へのヒアリングや各種施設の見学などを実施した。 具体的には、実際に障害者や高齢者を観光入りこみ客として積極的に受け入れ、それを柱の一つとしたまちづくりを行うためには、旅館やホテル経営者が実際の受入に際して抱いている懸念を取り除くことが重要であることから、宿泊施設を対象としたワークショップを障害者や地域の子供たちにも参加してもらいながら実施した。その実施に際しては対象建物の事前調査を行い、どうしてもバリアになりそうな箇所については、なるべく安価かつ簡便な方法でそれをクリアする方法を考え、受入時にはその箇所を整備し、その感想を参加者である障害者(今回は車椅子)に聞きながら今後の受入の可能性を探り、地域の人とともに理解を深めた。 また、ドイツのフランクフルトにおいては、市役所が作成している地域内の各種施設のバリアフリー度を公開するためのWWebサイトに注目し、この事業を企画立案、そして推進している市役所職員の方に直接お話をうかがい、調査手法や評価方法、そしてその公開にいたる一連のプロセスに関してヒアリングを行った。また、フランクフルト市内で障害者が健常者と区別なく利用できるプールを視察し、その管理手法や空間構成に関しても調査を実施したものである。 最終年度となる平成15年度はこれらの研究成果を地域に還元するための手法を探り、また進めつつある地域施設のバリアフリー度を情報公開するための手法を検討、そしてそれを実際に作成し公開しながら今後の当該地域のまちづくりのあり方を展望する。
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