2003 Fiscal Year Annual Research Report
身体障害者スポーツとその支援システムを内包した地域環境計画に関する研究
Project/Area Number |
13650686
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Research Institution | Nagaoka Institute of Design |
Principal Investigator |
平井 邦彦 長岡造形大学, 造形学部・環境デザイン科, 教授 (00278053)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 誠介 長岡造形大学, 造形学部・環境デザイン科, 助教授 (00267692)
森田 守 長岡造形大学, 造形学部・産業デザイン科, 教授 (10278054)
後藤 哲男 長岡造形大学, 造形学部・環境デザイン科, 教授 (30278056)
澤田 雅浩 長岡造形大学, 造形学部・環境デザイン科, 講師 (00329343)
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Keywords | 身体障害者スポーツ / バリアフリー / 観光 / 南魚沼 / ハートビル法 / 交通バリアフリー法 |
Research Abstract |
本研究では3年間にわたり、南魚沼郡の4町(湯沢町・塩沢町・六日町・大和町)を対象とし、地域に存在する観光・レジャー施設のよりいっそうの活用を目指したバリアフリー観光のあり方を施設に関するアンケート調査やその調査結果を基にしたケーススタディの実施、そしてその成果の地域への還元を行いながら模索してきた。 現在、地域の公共施設に関しては障害者の利用を円滑にするためにハートビル法によって設備の設計基準が示されているが、地域により多く立地する民間資本の観光・レジャー施設では障害者の受け入れを可能にするための大規模な設備改修の余力が残っていないことがアンケート結果によって明らかにされている。しかしこれらの施設が物理的な障害をより簡便な仕掛けを持ってクリアすることができ、さらにはスタッフのサポートに代表されるソフトプログラムの充実で入りこみ客としての障害者の受け入れも可能になる方法を具体的にケーススタディした。 地域内のいくつかの施設を抽出し、その施設の具体的な施設調査を元に、非常に安価で簡便に作成可能なバリアフリーのための仕掛けをそれらの施設に設置した後、車椅子利用者とともにそれらの施設を巡る観光ルートとしての可能性を検討した。結果として介助者の必要な割合が仕掛け設置以前に比べて大きく減少した。その分よりそれぞれの施設を楽しんでもらうための配慮に時間を割けることとなり、施設側・利用者側双方の満足度が向上することが明らかとなった。また、障害者や高齢者に向けた観光ルート開発の可能性としては、それぞれの施設のバリアフリー度がさほど十分でない場合に多いトイレの利用が不可能な状況も、施設を移動するスケジュールの合間に車椅子を利用している人でも利用可能な施設を組み込むことで打開できることもあわせて明らかとなった。
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Research Products
(1 results)