2002 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア漂海民の家船居住と陸地定住化に関する比較研究
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13650707
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Research Institution | Tottori University of Environmental Studies |
Principal Investigator |
浅川 滋男 鳥取環境大学, 環境情報学部, 教授 (90183730)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西山 和宏 独立行政法人文化財研究所, 飛鳥資料館, 研究員 (10290933)
東樋口 護 鳥取環境大学, 環境情報学部, 教授 (50026366)
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Keywords | 家船 / 筏住居 / 杭上住居 / 高床住居 / スクウォッター / トンレサップ湖 / 多民族共生 / 陸地定住化 |
Research Abstract |
今年度はこれまで蓄積してきた研究、とくに初年度に作成した日本・東アジア・東南アジアにおける家船分布図・家船呼称分布図に基づく研究論文を鳥取環境大学紀要創刊号と台湾中央研究院APARP(中央研究院東北亜研究論文系列)No.17に発表した。また、2002年2月に訪れたベトナム・フエ市で意見交換したNgyen Huu Tong氏(ベトナム文化芸術研究所中央ベトナム支局長)に提供していただいた論文2篇(いずれもフエを中心とするベトナムの水上居住に関する論考)のうちの一篇を、ベトナム語の専門家に依頼して翻訳した。 一方、2002年12月には、カンボジアのトンレサップ湖において約1週間の調査をおこなった。トンレサップはきわめて広大な湖であり、雨期と乾季で水位が数メートルも上下する。代表者の浅川は、アンコール遺跡群で名高いシェムレアップ市に滞在し、その東の郊外にあたるトンレサップ湖西岸の水上集落を調査した。そこには家船・筏住居・杭上住居が共存しており、学校や教会などの公共施設までもが筏の上に築かれている。家船・筏住居・杭上住居の共存という点は、水上居住民の陸地定住化のプロセスを考察するにあたって、きわめて示唆にとむものである。また、湖岸のスクウォッターとしての杭上住居だけでなく、一般農村の高床住居についても調査し、両者の構造・間取りを比較した。トンレサップ湖には、クメール人だけでなく、ベトナムからの難民が多数流入している点も興味深く、可能ならば、来年度以降も継続的に調査をおこないたい。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 浅川滋男: "東アジア漂海民と家船居住"鳥取環境大学紀要. 創刊号. (2003)
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[Publications] 浅川滋男: "東亜的漂海民和家船住宅[APARP(中央研究員東北亜研究論文系列)No.17]"中央研究員亜太研究計画(Asia-Pacific Research Program Academia Sinica, Taipei). 44 (2002)