2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13650815
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
柘植 義文 九州大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (00179988)
|
Keywords | 運転管理 / 運転ノウハウ / データマイニング / 時系列データ / プロセストレンド |
Research Abstract |
実プラントでの運転情報を入手することは比較的容易であるが,どのような運転ノウハウに従って運転が行われたかが分からなければ,運転ノウハウの抽出法の有用性を検証することはできない.そこで,平成13年度は,既知の運転ノウハウに従った模擬運転を実施する環境の整備と運転情報から運転ノウハウを抽出する手法の検討を行った. (1)模擬運転環境の整備 市販ツールであるVisual Modeler上で実プラントレベルのダイナミックシミュレータを開発した.対象としたプラントはデプロパナイザーと呼ばれるプロパンを除去するプラントであり,以下の運転状態を実現できるようになった. ・スタートアップ・シャットダウンなどの非定常操作. ・任意の外乱や異常の発生およびそれらに対する回復操作 ・運転ノウハウをルール化した自動運転. (2)運転ノウハウを抽出する手法の検討 大量の情報の中から有用情報を抽出する手法として,近年データマイニングが脚光を浴びており,様々な手法が提案されている.しかし,それらの手法は静的な(時間とは無関係な)情報を対象にしているため,今回対象にする動的な(時間と共に変化する)運転情報に単純に適用できるとは思われない.そこで,いくつかの手法について検討した結果,クラス分類型に属するC4.5と呼ばれる手法が最も適用可能性があるとの結論を得た.
|