2003 Fiscal Year Annual Research Report
外部反射法によるポルフィリン類の液液界面吸着体のその場測定と界面配向
Project/Area Number |
13650865
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
守屋 芳夫 秋田大学, 工学資源学部, 助手 (30241673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 信明 秋田大学, 工学資源学部, 教授 (80169193)
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Keywords | 液液界面 / 酸型ポルフィリン / 吸着状態 / 界面配向 / 外部反射 / 部分内部反射 / p-偏光スペクトル / 会合体 |
Research Abstract |
平成15年度(最終年度)は1.テトラフェニルポルフィリン(H_2TPP)のドデカン-4M硫酸界面吸着体に関する検討結果を欧文誌:Anal.Bioanal.Chem.,376,374-8(2003)にOriginal paperとして公表した. 2.H_2TPPの親油性誘導体のドデカン-無機酸水溶液界面吸着に関する研究を確認しつつ継続し,それらの結果を1)日本分析化学討論会(2003年5月24-25日,高知大学朝倉キャンパス)2)特定領域研究「液液界面ナノ領域の化学」第4回公開シンポジウム(2003年7月25-26日,日本化学会化学会館ホール)及び第5回(最終回)公開シンポジウム(2003年12月3-4日,グランキューブ大阪)にてポスター発表した. 3.上記2の研究成果は2004年11号のAnal.Sci.誌にミニ特集として掲載が予定されている「Analytical Chemistry at Liquid-Liquid Interfaces」(仮題)に投稿する予定である.しかし,時間的余裕があれば将来の研究のための布石として検討項目に挙げていた事柄(親水性ポルフィリン,膜状金属ポルフィリン錯体の界面合成,近赤外スペクトル測定法の検討等)にはほとんど着手できなかった. 4.研究期間の最終年度に当るため,現在,この機関の研究成果報告書を作成中である.親油性ポルフィリンに関する本研究課題を遂行した結果,外部反射法と部分内部反射法は,界面種のみのスペクトル測定において互いに他を補完し,又,そのバンドの帰属とp-偏光スペクトルにおける正負バンドの符号から界面配向や界面種の特徴に関する情報を与え得る点において,ATR法に優る有用性を持つことが示された.
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Research Products
(1 results)