2002 Fiscal Year Annual Research Report
アラビドプシスのゲノム情報を利用したBrassicaの連鎖地図作成と遺伝分析
Project/Area Number |
13660005
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
岡崎 桂一 新潟大学, 農学部, 助教授 (20270936)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 浩司 タキイ種苗(株), 研究員(研究職)
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Keywords | ブラシカ / RFLP / 連鎖地図 / 花成 / バーナリジェーション |
Research Abstract |
1.B.oleraceaの開花制御遺伝子を単離解析するため,プロッコリ(早生)×キャベツ(晩生)とキャベツ(晩生)×カイラン(早生)の異なる2交雑組み合わせにおいて連鎖地図を作成した. 2.ブロッコリ×キャベツの交雑から得られたF_2集団から,全長1402.5cMの連鎖群が作成でき,297マーカー(SRAP:79,AFLP:177,RFLP:41)の内,連鎖群形成に関与したマーカー数は266であった.10マーカー以上乗った連鎮群が9連鎖群,2〜8マーカーの物が16連鎖群となった. F_2集団の開花期は早生のものから晩生のものまで連続分布した.この開花期に関与するQTLは10の連鎖群で検出された.これらのQTLのうち第5連鎖群と第6連鎖群のQTLは,それぞれArabidopsisの開花抑制遺伝子FLC(flowering loci C,第5連鎖群)と長日開花促進遺伝子CO(constans,第6連鎖群)のブラシカホモログがマップされた領域に位置しており,両遺伝子が開花に強く関与することを示唆した. 3.キャベツ×カイランの交雑F_2集団の区間マッピングにより第1、2、3、7、8連鎖群上に開花形質への関与が高いQTLが検出された.第2連鎖群上には開花促進遺伝子COと開花抑制遺伝子FLCがマツプされ,これらの遺伝子の位置にQTLのピークが検出された.寄与率が最も高かったのはFLCマーカー部位であった.
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