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2002 Fiscal Year Annual Research Report

超遠縁作物間の雑種胚における染色体脱落機構の解明

Research Project

Project/Area Number 13660010
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

辻本 壽  鳥取大学, 農学部, 教授 (50183075)

Keywordsコムギ / トウモロコシ / 遠縁交雑 / 胚培養 / 遺伝資源 / 紡錘糸 / FISH / ホールマウント
Research Abstract

コムギにトウモロコシの花粉を交配すると、トウモロコシの雄核はコムギの卵細胞と受精し雑種胚を形成する。しかし、胚発生初期にトウモロコシ染色体が完全に脱落し、コムギの半数体が形成される。本研究は、脱落過程を細胞学的に観察し、その原因を解明し、その知見に基づいて脱落を抑制する方法を見いだし、トウモロコシの遺伝資源をコムギ育種に利用する道を開くものである。
この研究を行うには、組織を崩すことなく両種の染色体の行動を調査することが必要である。昨年度は、そのために、親水性樹脂であるテクノビットに包埋した細胞に対する蛍光in situ hybridization法(FISH)を開発した。本年度は、さらに進めて、固定法を工夫し無包埋あるいはポリアクリルアミド包埋組織へFISH法を開発した。実際に、トウモロコシ花粉を交配したコムギの子房から、初期胚を摘出し、無包埋で押しつぶすことなく、トウモロコシのゲノムDNAをプローブとしてFISHし、さらにαチューブリン抗体による免疫学的手法で、紡錘糸を染色し、そのシグナルを共焦点レーザー顕微鏡で立体的に観察した。その結果、以下のことが明らかになった。1.コムギの卵細胞とトウモロコシの精細胞の核は受精後、核融合する。2.受精後、両親の核は、均等に混ざらないままに、第一分裂を開始する。3.第一分裂でトウモロコシ染色体が脱落する。4.脱落の原因は紡錘糸が動原体に付着しない事による。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] K.Mochida: "Development of a genomic in situ hybridization method using Techinovit7100 Sections of early wheat embryo"Biotechnic and Histochemistry. 76. 257-260 (2001)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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