2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13660020
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
福島 正幸 筑波大学, 農林学系, 助教授 (50015806)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
弦間 洋 筑波大学, 農林学系, 助教授 (70094406)
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Keywords | ブルーベリー / 品質評価 / アントシアニン / Vaccinium |
Research Abstract |
高品質ブルーベリー果実の生産と特性評価のポイントは、ブルーベリー果実に含まれる独特の風味、特に機能性成分が特徴である。ブルーベリー果実には、豊富なアントシアニン色素が含有され視力向上機能があること、ポリフェノール類による抗酸化性が高いこと、豊富な食物繊維は整腸作用があること等、生活習慣病を予防する優れた機能性食品であることが知られている。 本研究は、筑波大学農林技術センターで栽培するハイブッシュブルーベリーおよびラビットアイブルーベリーを用い、圃場栽培およびビニール被覆栽培並びに人工培地による養液栽培を行い研究を進める。 平成13年度は、ブルーベリーの開花に及ぼす生育温度、結果数、収量、糖度、アントシアニン等の消長を検討した。(1)ハイブッシュブルーベリの生育温度を7℃以上とし開花到達日数との関係を求めたところ、3月26日および4月10日からの生育開始が最短日数で開花に到達した。(2)結果量と果重および糖含量の統計処理で、結果枝当たりの果数ならびに結果枝長との間に相関関係が認められた。(3)着果数の増加は果重の減少ならびに糖度の低下をもたらすが、結果枝長と新梢数、葉数の多少が果重および糖度に関係していた。(4)成熟果のアントシアニンには5種のアグリコンがあり、マルビジンが最も多く次ぎにデルフェニジン、ペツニジン、シアニジン、ペオニジンの順であった。(5)果実の肥大、成熟過程を6段階に区分すると、完全着色の第6ステージに達したとき急激に肥大し、アントシアニン含量も増加した。 平成14年度は、品種間差異、被覆栽培および養液栽培環境下での果実品質、糖酸構成と食味等について測定し、優良果実生産のための品質評価を継続する予定である。
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Research Products
(1 results)