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2003 Fiscal Year Annual Research Report

キウイフルーツ果実の着生と初期発育に対する内生植物生長調節物質の作用機構

Research Project

Project/Area Number 13660023
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

小原 均  千葉大学, 環境健康都市園芸フィールド科学教育研究センター, 助教授 (40160931)

Keywordsキウイフルーツ / 着果 / 果実発育 / 単為結果 / 植物ホルモン
Research Abstract

キウイフルーツ'ヘイワード'の開花10日後ころの幼果約5kgから内生サイトカイニンおよびジベレリン(GA)様物質を常法に従って抽出・精製後、果実100〜200g分相当のそれら物質を開花直前の子房に処理した結果、いずれも単為結果を誘起することはできなかった。この原因は、果実全体を抽出材料に用いたため、得られた物質量が少なく、十分な活性が得られなかったものと推察された。一方、これまでの結果をもとに、1000ppm GA_4、GA_7およびZ、50ppm 4-クロルフェノキシ酢酸(4-CPA)の単用および混用処理を行った結果、開花14日後の着果率は、GA_4、GA_7およびZ処理区では96%、GA_4およびGA_7+4-CPA処理区では100%、Z+4-CPA処理区では70%であった。また、GA_4およびGA_7+Z+4-CPA処理区ではそれぞれ53%、88%で、GA_4+GA_7+Z+4-CPA処理区では63%であった。他方、果実肥大を処理区間で比較すると、単用処理ではZ処理区で最も大きかったが,GA_4およびGA_7に4-CPAを混用すると促進されたもののZを混用すると抑制された。また、GA_7+Z+4-CPA処理区ではすべての処理区間で最大となったが、GA_4が混用されると抑制された。これらの結果と内生植物生長調節物質レベルの変化から、着果はGA、サイトカイニンのいずれかの活性が高ければ図られるが、GAとオーキシンの活性が高ければさらに高まるものと推察された。しかし、サイトカイニンとオーキシンの活性が高い場合は、逆に着果を阻害してしまうことから、着果にはGA、サイトカイニン、オーキシンおよびABAの活性の量的バランスが図られる必要があると推察された。また、果実肥大にはGA、サイトカイニン、オーキシンの3者が必要であるが、肥大が促されるためにはGAの種類による量的バランスが重要であると推察された。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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