2001 Fiscal Year Annual Research Report
エクダイソン依存的転写への干渉を利用した幼若ホルモンレセプターの同定
Project/Area Number |
13660046
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
三浦 健 三重大学, 医学部, 講師 (60219582)
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Keywords | エクダイソン / 幼虫ホルモン / レセプター |
Research Abstract |
本年度は予定通り、まず、エクダイソンと幼若ホルモンの共通コアクティベータ候補であるCREB-binding protein(CBP)の完全長クローニングを行った。cDNAライブラリースクリーニングにより、オーバーラップするほぼ全長に近いORFの情報を得た。さらに5'RACEを行うことにより真の5'末端を得、全長のORFを得ることができた。蚊のCBPは全長11kbを越えるたいへん長いものであり、5'末端はグルタミンリッチな配列の挿入位置により3種類に分けられた。 次に、幼若ホルモンレセプター候補としてあげた、estrogen-related receptor(ERR)とarylhydrocarbon receptor complex(dimer of arylhydrocarbon receptor(AhR)and AhR-nucelar translocator(Arnt))の完全長クローニングを行った。ERR、Arntについては、cDNAライブラリースクリーニングにより、共に完全長のcDNAクローンが得られた。特にArntには、翻訳開始位置が配列挿入によって異なる2つのisoformのクローンを得た。最後にAhRについては、cDNAライブラリースクリーニングでポジティブクローンが得られなかったので、5'RACE、3'RACEを含めたPCR関連の技術を駆使して、最終的に完全なORFを得ることができた。得られた配列の解析により、蚊のAhRは配列の挿入により、3'側のアミノ酸配列が異なる2種のisoformを持つことが明らかになった。
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