2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13660177
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
立川 賢一 東京大学, 海洋研究所, 助手 (20013584)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 裕之 横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授 (70190478)
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Keywords | ウナギ / 標識放流 / 個体群 / 生残過程 / 成長過程 / 分布 |
Research Abstract |
【目的】標識放流したウナギ群の資源特性値の近似値を得て、資源評価と管理方策に資するとともに、一代回収型放流と再生産期待型放流の両方に適用可能な最適放流方策を探ることが目的である。 【方法】高知県物部川の河口から上流約3km地点で、2000年5月に右胸鰭を切除したウナギ(00年群)を7977尾を、また2001年5月に左胸鰭を切除したウナギ(01年群)を7989尾を放流した。これらの標識ウナギと天然ウナギの生残・成長過程を追跡するために、河川内に木製トラップを設置し、2003年12月まで約2週間毎に漁獲を試みた。漁業者から漁獲物の買い上げをし、漁獲情報も得た。 【結果と考察】本年度調査期間中に漁獲されたウナギの総尾数は816尾であった。00年群は21尾再捕された。総漁獲量との割合は2.57%で昨年とほぼ同じであった。放流点より下流域で47.6%が再捕されている。01年群は8尾再捕された。放流点から下流域で62.8%の再捕であった。この群は木製トラップで捕獲される大きさにまで十分には成長していないが、昨年よりも多く再捕された。総漁獲尾数に対する割合は0.98%であった。00年群では、肥満度は年々増加しており、肥満度の低い個体は脱落すると考えられた。01年群でも若干であるが成長量が認められた。00年群の黄化体色の割合は増加しており、放流魚の自然順化が促進されていることがわかる。ウナギは放流後、少なくとも河川に4年以上生残していること、より早く天然順化した個体が成長が良く生残すること、より若い個体が天然順化する傾向強いこと、放流により資源の添加が期待されることなどが推察された。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Matsuda, H., K.Nishimori: "A size-structured model for stock rehabilitation program of an endemic overexploited bioresource"Fisheries Research. 60. 223-236 (2003)
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[Publications] Katsukawa, T., H.Matsuda: "Simulated effects of target switching on yield and sustainability of fish stock"Fisheries Research. 60. 515-525 (2003)
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[Publications] Matsuda, H.: "The importance of the type II error falsifiability"Eur J Oncol Library. 2. 173 (2003)
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[Publications] Matsuda, H.: "Challenges posed by the precautionary principle and accountability in ecological risk assesment"Environmetrics. 13(in press).
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[Publications] Matsuda, H., P.A.Abrams: "Effects of predator-prey interactions and adaptive change on sustainable yield"Can.J.Fish.Aq.Sci.. (in press).
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[Publications] Abrams.P.A., H.Matsuda: "Population dynamical consequences of reduced predator switching at low prey densities"Pop.Ecol. (in prees).
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[Publications] 共著 Tatsukawa, Kenichi: "Eel Biology"Springer. 497 (2003)