2003 Fiscal Year Annual Research Report
真骨魚類の仔魚期から稚魚期への移行期における活動度の上昇と共食いの関係
Project/Area Number |
13660184
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
及川 信 九州大学, 大学院・農学研究院, 助教授 (10175234)
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Keywords | 共食い / 仔魚 / 稚魚 / 遊泳型 / 種苗生産 / 酸素消費量 |
Research Abstract |
本年度はトラフグとマサバで以下の結果を得た。 1.トラフグの共食い行動のビデオカメラによる観察 孵化後9〜44日齢(平均体重2.3〜420mg)のトラフグ仔稚魚について共食い行動を定期的に撮影した。最初に共食い攻撃を行ったのは8〜10mg(13日齢)の稚魚で、攻撃されたのは2〜3mgの仔魚であった。共食い行動を開始したのは遊泳型が仔魚型から連続遊泳であるフグ型に変化した直後の魚であった。これらの魚は鰓と偽鰓が完成し且つ酸素消費量が上昇した後の魚である。 2.実験魚としてのマサバ仔稚魚の生産 (1)受精卵 2001年11月に津屋崎沖で採集したマサバ当歳魚100尾を20トン水槽で親魚育成し、親魚は育成を開始してから初めて平成15年度に自然産卵した。2+歳30尾(魚体重450〜600g、雌雄比1:1)の親魚が、平成15年6月上旬〜中旬(水温19〜21℃)の2週間の間にほぼ毎日、1日当り2〜3万粒の良質浮性卵を生んだ。また魚体重1kg当りゴナトロピン500IUとシロザケ乾燥脳下垂体7mgを腹腔注射することにより1尾当り平均6000粒の良質浮性卵が得られた。 (2)仔稚魚 シオミズツボワムシ、ワムシ、マサバ卵稚仔ならびに市販配合餌料(マダイ仔稚魚用)を餌料系列として種苗生産技術が確立され、健全なマサバ仔稚魚が得られた。市販配合餌料は必須脂肪酸(EPA,DHA)で栄養強化する必要があった。 3.マサバ仔稚魚のレスピロメトリー 生産された仔稚魚を用いて、検量法により細切した仔稚魚の酸素消費量を、主に半止水式により生きた仔稚魚の酸素消費量を測定した。
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