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2001 Fiscal Year Annual Research Report

中国の21世紀をみすえた農村制度改革―ミクロ・データの分析―

Research Project

Project/Area Number 13660220
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

浅見 淳之  京都大学, 農学研究科, 助教授 (60184157)

Keywords双層経営体制 / 請負農地 / 平等配分 / 抽選 / 家族人口 / 口糧田 / 責任田 / 河北省
Research Abstract

2001年9月に1ヶ月間、北京市の中国農業部農村経研究センターならびに中国人民大学で、中国制度改革の軌跡と問題点に関する聞き取り調査と資料収集を行った。特に双層経営体制ならびに請負農地の配分に関する調査を重点的に行った。さらに、河北省において、畑作地帯における食糧生産に関わる請負農地の配分に関する農村調査を行った。この実態調査をもとに、中国農業部農村経研究センターの農家固定観察点ミクロデータを用いて、請負農地の平等配分に関する実証分析を行った。中国の生産責任制のもとでは、請負農地は村民小組のレベルで家族人口に比例して平等に配分された。これは、その配分からの退出がなく、自己の評価だけ依存し、平均生産性に基づいた配分であるといった特徴を持つ。この平等配分を執行するために、基本的に抽選に基づく配分方法が採用されている。そのやり方は、上田、中田、下田の組合せを作ってから、家族単位で抽選を行う「組合せ式請負権配分方法」と、上田、中田、下田ごとに個人単位で抽選を行う「番号付け式請負権配分方法」の二方法が調査によって確認された。そして貴州省、湖南省、河北省の村レベルの実態調査に基づき、両方の方法が採られていることを事例的に確認した。さらに、数量的に請負農地が平等に配分されていることを検証した。数量的な検証のためには村レベルでのデータが必要であるが、農業部農村経済研究センターのミクロデータを利用することによって、この検証が可能となった。まず各農家の家族数と耕地面積を単純回帰することによって、第一回請負契約後、その後の調整の後、第二回請負契約後いずれも、請負農地の平等配分が実現されていることが確認された。さらに、家族数と口糧田面積、労働者数と責任田面積を単純回帰することによって、口糧田と責任田の平等配分についての検証を試みたが、平等配分がなされていない村もあることが確認された。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 浅見淳之他: "中国の請負農地配分に関する一考察"京都大学生物資源経済研究. No.6(印刷中). (2002)

  • [Publications] ASAMI, A.: "The Double-Tier Management System in Rural China : Assignment of Decision Making, Jobs and Ownership between Individuals and the Collective"The Japanese Journal of Agricultural Economics. Vol4(印刷中). (2002)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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