2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13660330
|
Research Institution | Nippon Institute for Biological Science |
Principal Investigator |
岩田 晃 (財)日本生物化学研究所, 研究部, 主任研究員 (70193745)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金井 朋子 (財)日本生物化学研究所, 研究部, 研究員 (10300790)
山元 哲 (財)日本生物化学研究所, 研究部, 研究員 (40290986)
|
Keywords | イヌ / パルボウィルス / 治療 / CDR移植 / イヌ化 / 中和 / モノクローナル抗体 / Contact法 |
Research Abstract |
(1)イヌ抗体cDNAの塩基配列を決定した。イヌ免疫グロブリンγ鎖4クローンは約470アミノ酸からなっていた。定常領域のアミノ酸配列の比較から、ヒトもしくはマウス免疫グロブリンγ鎖とは60-70%の相同性であった。また、κ鎖は242アミノ酸から成るクローンが得られ、ヒトもしくはマウス免疫グロブリンκ鎖とは58%の相同性であった。λ鎖は231アミノ酸からなり、ヒトもしくはマウス免疫グロブリンγ鎖とはそれぞれ85、了73%の相同性であった。 (2)イヌパルボウイルスに対するマウスモノクローナル抗体の抗体cDNAをH鎖、L鎖両方をクローニングし、塩基配列を決定した。 (3)マウスモノクローナル抗体の可変領域の塩基配列を立体構造が判明しているモノクローナル抗体のアミノ酸配列と比較し、Contact法により抗原結合部位(CDR)を推定した。また、同様にイヌ抗体の可変領域についての推定を行った。 (4)マウスモノクローナル抗体のCDR配列をイヌの予想されるCDR領域と交換したイヌ抗体可変領域をH鎖、L鎖両方について設計した。設計した塩基配列をもとにイヌ抗体可変領域遺伝子を全合成した。 (6)組換えウイルス感染細胞において、イヌ抗体の遺伝子を特異抗血清を用いて検出した。 以上のことから、組換えイヌ化抗体が作成されたことが確認された。
|