2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13670024
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
川上 速人 杏林大学, 医学部, 教授 (30146542)
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Keywords | 糖脂質 / ガングリオシド / モノクローナル抗体 / 小脳 / 組織化学 / フモニシンB2 / 神経伝達物質 / プルキンエ細胞 |
Research Abstract |
各種糖脂質特にガングリオシド類に対する特異性の高いモノクローナル抗体を用い、光顕および電顕レベルで組織化学的検討を行った。ラット各臓器(小脳、小腸、腎等)をアルデヒド混液にて固定した後、凍結切片もしくは未凍結切片を作製し、各種糖脂質に対する特異抗体にて1〜3日間処理した。蛍光標識二次抗体もしくはHRP標識二次抗体処理を経てそれぞれ光顕、電顕観察した。未凍結切片を用いた光顕観察では、小脳皮質において、抗GD2、抗GQ1b、抗GT1b等により、プルキンエ細胞の細胞体と樹状突起が染色された。また抗GQ1bでは、プルキンエ細胞体表面に顆粒状の陽性反応が認められ、電顕的には神経終末のシナプス膜とシナプス小胞であった。また、プルキンエ細胞体内の陽性部位は、電顕的にゴルジ装置中間層〜trans領域であり、この部位がガングリオシドの形成部位と考えられた。また、小脳以外では、小腸アウエルバッハ神経叢、腎遠位尿細管上皮、腎糸球体等にも特定の糖脂質抗体による陽性反応が認められ、糖脂質の広範な分布が確認された。また、ラットを予め糖脂質合成阻害剤(フモニシンB2)にて処理しておくと、糖脂質は、プルキンエ細胞内では減少するものの、プルキンエ細胞周囲へは著しく蓄積することが認められた。糖脂質抗体と神経伝達物質特異抗体との二重標識を行うと、例えば抗GABA抗体は、抗GQ1bの陽性部位とよく対応したが、抗GT1bの局在とは対応せず、神経伝達機能に糖脂質が特異的に関連している可能性が示唆された。糖脂質の組織染色は、特定の神経細胞や突起を識別するのに有用であるばかりでなく、神経細胞間の情報伝達や神経組織以外も含めた各種細胞機能を解析する上でもよい指標になると期待される。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Kawakami, H: "Myosin-light chain phosphorylation, is correlated with cold-induced barges in platelet shape"J.Smooth Muscle Res.. 37(in press). (2001)
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[Publications] Usui, T: "Molecular basis of ocular abnormalities associated with proximal renal tubular acidosis"J.Clinm.Invest.. 108. 107-115 (2001)
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[Publications] Miyata, H: "N-linked oligosaccharides predominantly distribute in rat cerebellar cortex"Okajimas Folia Anat.Jpn.. 78. 129-140 (2001)
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[Publications] Sato, Y: "Location of sialoglyio conjugates containing the Siaα 2-3 Gal and Sia α2-6 Gal groups in the Rat hippocampus and the effct of aging"J.Histchem.Cytochem.. 49. 1311-1319 (2001)
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[Publications] Shindo, T: "Vascular abnormalities and elevated blood pressure in mice laking adrenomedullin gene"Circulation. 104. 1964-1971 (2001)