2002 Fiscal Year Annual Research Report
K^+チャンネルのリン酸化とアンカリングプロテインの役割についての研究
Project/Area Number |
13670079
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
布木 和夫 東北大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (10172743)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 高明 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (80292209)
石井 邦明 山形大学, 医学部, 助教授 (10184459)
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Keywords | K^+チャネル / リン酸化 / アンカリングプロテイン |
Research Abstract |
本研究は心筋の電位依存性L型Ca^<2+>チャネルのPK-Aによる選択的機能調節を担うAKAP(A-kinase anchoring protein)と同様のメカニズムの関与について電位依存性K^+チャネルを用いて検討する目的で計画された。電位依存性K^+チャネルKv1およびKv4を用いた13年度の研究によって、,Xenopus卵母細胞の共発現系においてエンドセリンで受容体刺激するとK^+電流は減少すること、さらにC-キナーゼ阻害薬存在下に受容体刺激を行うと非存在下と比較してK^+電流の抑制が小さくなることを明らかにした。これらからC-キナーゼリン酸化によるKvチャネル修飾が示唆された。そこでC-キナーゼanchoring protein(CKAP)のアンカー領域のみからなる合成ペプチドをXenopus卵母細胞にマイクロインジェクションし、アゴニスト刺激によるKvチャネル修飾へのCKAPの関与を検討した。合成ペプチド存在下でもアゴニスト刺激効果に殆ど変化はみられなかった。この結果がXenopus卵母細胞のシグナル伝達機構の性質によるのか、ET_A受容体によるKvチャネル修飾にCKAPの関与がないことをしめすのかについてはさらに検討が必要である。またこの研究中にKv1のエンドセリンによる抑制がスタウロスポリン前処置に抵抗性であることを見い出した。ET_A受容体はG_qを介してPK-Cと共にIP_3やCa^<2+>を動員することから、これらのセカンドメッセンジャーによって活性化されるリン酸化酵素の関与について検討を加え興味ある結果を得ている。
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[Publications] Kunie Hagiwara et al.: "The Possible involvement of protein phosphorylation in the modulation of Kv/channels by endothelin"J. Pharmacol. Sci.. 91Suppl, I. 204 (2003)
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[Publications] Takehiko Suzuki et al.: "Identification and characterization of novel rat and human testis specific organic anion transporters"Mol. Endocrinol.. (in press). (2003)