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2002 Fiscal Year Annual Research Report

肺腺癌の初期浸潤にかかわるマトリックスメタロプロテアーゼ関連分子の同定

Research Project

Project/Area Number 13670162
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

飯嶋 達生  筑波大学, 基礎医学系, 講師 (40222799)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森下 由紀雄  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (20271562)
野口 雅之  筑波大学, 基礎医学系, 教授 (00198582)
Keywords肺腺癌 / matrix metaloproteinase-2 (MMP-2) / 繊維芽細胞 / laser capture microdissection (LCM) / gelatin zymography / real time PT-PCR / 免疫細胞染色
Research Abstract

肺腺癌の初期浸潤にかかわるマトリックスメタロプロテアーゼ関連分子の同定を行うことを目的として我々は、平成13年度の研究により肺腺癌の初期浸潤にはmatrix metaloproteinase-2 (MMP-2)の活性化が重要な因子の1つであり、MMP-2活性化量と肺腺癌病巣内での線維芽細胞の出現との間に関係のあることを明らかにした.平成14年度は肺腺癌病巣内で癌細胞と線維芽細胞の相互作用時に,どちらの細胞がMMP-2産生の主たる細胞かを明らかにすることを目的としてlaser capture microdissection (LCM)法とreal time reverse transcription polymerase chain reaction (real time RTPCR)を組み合わせた方法で検討を行った.ヒト肺腺癌14症例の凍結組織標本からLCM法で癌細胞と癌病巣内間質の線維芽細胞のそれぞれに分けて細胞を採取し、MMP-2遺伝子の発現量をreal time RT-PCR法で解析した.また同一標本でGelatin zymography法および免疫組織化学を行い、MMP-2タンパクの活性化量や局在性とMMP-2遺伝子の発現量との関係を検討した.その結果、MMP-2遺伝子は浸潤部,非浸潤部の癌細胞に比較して線維芽細胞では5倍以上高く発現していることが明らかとなった.免疫組織染色でMMP-2タンパク発現を解析しても遺伝子解析と同様に癌病巣内線維芽細胞でMMP-2タンパクの発現が見られた一方、癌細胞での発現は見られなかった.しかしGelatin zymography法にてMMP-2活性量を解析したが,これと遺伝子発現量との間には相関は見られなかった.これはMMP-2の活性化が多因子により調整されているためと考えられた.以上,肺腺癌の浸潤において間質の線維芽細胞から産生されるMMP-2が癌細胞との相互作用により活性化されることが示唆された.

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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