2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13670277
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Research Institution | Oita Medical University |
Principal Investigator |
宮崎 英士 大分医科大学, 医学部, 助手 (00264333)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津田 富康 大分医科大学, 医学部, 教授 (80040567)
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Keywords | 黄色ブドウ球菌 / シグマ因子 / SigB / rsbU / rsbV |
Research Abstract |
黄色ブドウ球菌sigBはストレス反応、薬剤耐性、病原性等に関わる遺伝子の発現調節に関与している転写因子と考えられており、sigB locusに並列しているrsbU,rsbV,rsbWはsigBの機能調節を行っていると考えられる。我々はrsbWがanti-sigma factorであり負の調節を行っていることを報告しており、この研究では、rsbU, rsbVの機能について解析することを目的としている。そのためには、rsbUとrsbVのknockout(KO)株を作成することが両遺伝子の機能を解析するのに最も早道である。rsbU-KOに関しては11bp欠損株(RN6390)が存在しているので、rsbV-KO株作成を試みた。この研究ではシャトルベクター(pSPT181)を用いてhomologous recombination法にてrsbV-KO株作成を試みたが、transduction後にcolonyの出現が全く得られなかった。手技的なことであるが、recombinationにpSPT181を使用する場合、温度感受性遣伝子を利用するため42℃にて培養する。これ即ちstressであり、rsbV-KO株ではsigB-KO株と同様にstress感受性になっているためcolony形成がみられない可能性がある。これに関しては別のシャトルベクターを用いる必要がある。rsbUの11bp欠損株,RN6390,は病原性が低いことが知られているが、RN6390に正常なrsbUをcomplementationした株を作成し、heat shock, oxidant stressに対する感受性について検討したが、両者に差は認めなかった。
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