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2001 Fiscal Year Annual Research Report

化学物質によるメッセンジャーRNA前駆体スプライシング障害の評価システムの開発

Research Project

Project/Area Number 13670334
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

西尾 久英  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (80189258)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松尾 雅文  神戸大学, 医学部, 教授 (10157266)
綾木 仁  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (80222701)
李 明鎭  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20273766)
KeywordsメッセンジャーRNA前駆体 / スプライシング / スプライシング促進配列 / dsx遺伝子 / ミニ遺伝子
Research Abstract

スプライシングは、転写と並んで、真核生物の遺伝子発現制御に関わる重要な機構の一つである。スプライシング機構を一次的に攻撃して遺伝子発現を攪乱する環境化学物質も存在すると予想されるが、報告はない。それは、自由にコントロールできるスプライシング反応系がなかったために、研究が進められなかったためと思われる。研究者らは、スプライシング異常のために発症した遺伝疾患の研究の過程で、人工合成したmRNA前駆体を用いるスプライシング・アッセイ系を考案した。この反応系においては、(1)スプライシング反応の基質となり得るmRNA前駆体を自由に合成できること、(2)一定の条件下で一種類のスプライシング反応のみを進行させることができ、しかもその反応に再現性があること、(3)異なるスプライシング促進配列(SES)を人工mRNA前駆体に付与することができ、それぞれのSESに応じたスプライシング効率を定量的に評価できることが確保されている。
平成13年度は、人工mRNA前駆体の鋳型となる人工遺伝子の作成を目指した。ショウジョウバエdsx遺伝子エクソン3、4間のスプライシングは特殊な条件下でのみ可能である。スプライシング効率のよいSESをエクソン4の配列に挿入すると、dsx遺伝子エクソン3、4間のスプライシングがおこなわれることが知られている。そこで、T7プロモーター、dsx遺伝子エクソン3、4を含むミニ遺伝子を作成した。その一方、スプライシング効率の異なるSESを含む2本鎖DNAフラグメントを数種類合成し、これらを上記のミニ遺伝子に組み込んだ。これで人工mRNA前駆体の鋳型となる人工遺伝子が出来上がったのである。
次年度は、人工遺伝子から転写された人工mRNA前駆体を用いて、スプライシング・アッセイを実施する予定である。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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