2001 Fiscal Year Annual Research Report
セレンの摂取量、血中濃度、尿中排泄量と血圧との関連に関する多地域疫学研究
Project/Area Number |
13670394
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
三浦 克之 金沢医科大学, 医学部, 講師 (00183624)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新村 哲夫 富山県衛生研究所, 環境保健部, 副主任研究員
由田 克士 ノートルダム清心女子大学, 人間生活学部, 助教授 (60299245)
中川 秀昭 金沢医科大学, 医学部, 教授 (00097437)
橋本 勉 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (70118454)
上島 弘嗣 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70144483)
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Keywords | 血圧 / セレン / 疫学 / 栄養 |
Research Abstract |
本研究は、栄養と血圧に関する4カ国国際共同研究INTERMAPの一環として、わが国から参加した健常成人の4集団計1,200人における食事中セレン摂取量、血清セレン濃度、24時間尿中セレン排泄量と厳密に測定された血圧値との関連を明らかにするものである。 富山、滋賀、北海道の職域および滋賀の地域における研究対象者の無作為抽出によるリクルート、インフォームド・コンセント取得、血圧測定、2回の24時間蓄尿、血液採取はすでに終了している。各地区で40-59歳の男女300人ずつ、計1,200人に対し調査が行われた。尿中ナトリウム、カリウム濃度の測定はベルギーにて実施された。 各地区で採取された2回の24時間蓄尿の一部検体(対象者一人あたり2検体、合計2,400検体)および血清サンプルは大型フリーザーにて冷凍保存されている。 尿中セレン濃度測定は計2,400検体における測定を続けており、厳密な精度管理のもと行われている。また、血清セレン濃度の測定についても、高い精度管理のもと富山県衛生研究所において測定を継続中である。測定日による誤差をなくすため、検体はランダムに混ぜ合わせて順次測定されている。また、INTERMAP日本の食品成分表をもとにした、セレンについての成分表の作成も現在進行中である。 来年度には各測定データおよび栄養摂取データを用いて、血圧値との関連についての統計学的解析を進めて行く予定である。
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