2001 Fiscal Year Annual Research Report
全身性エリテマトーデスの病態発症におけるIL-18の役割
Project/Area Number |
13670484
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
木下 浩二 近畿大学, 医学部, 講師 (70247980)
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Keywords | 全身性エリテマトーデス / IL-18 / マウス |
Research Abstract |
膠原病の代表的疾患である全身性エリテマトーデス(SLE)では免疫調節機構の異常により過剰な自己抗体や自己反応性リンパ球が産生され、そのために腎障害をはじめとする多様な臓器障害が起こる。その発症機序として、T細胞におけるTh1/Th2バランスの不均衡が病態と関係することが指摘されており、我々もSLEのモデルマウスを用いてTh1サイトカインであるIFN-γがSLEの病態の発症に関与していることを見いだしている(J Immunol. 1998,161:494-503)。このことから、IFN-γ産生誘導因子であるIL-18のSLE発症への関与が示唆される。今回、SLEのモデルマウスであるMRL-Fas^<lpr>マウスの自己免疫病態発症における、IL-18レセプターを介したシグナルの役割を検討している。 現在、1)IL18 Receptor deficient MRL-Fas^<lpr>マウスを第三世代まで作成している。 2)得られたIL-18R(-/-) MRL-Fas^<lpr>マウスを用いて、自己免疫臨床的、免疫組織化学的にA)臨床症状;腎症状(蛋白尿)、皮膚症状(脱毛等)、リンパ節腫脹、B)生存率、C)血清抗DNA抗体価、免疫グロブリンサブクラス、D)腎病理組織所見;PAS染色、免疫組織染色、E)RT-PCR, cytoplasmic染色法による脾細胞のTh1/Th2バランスの検討等についてコントロールマウスと比較検討中である。
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