2001 Fiscal Year Annual Research Report
肝内胆管細胞のheterogeneityが免疫学的胆管炎にいかに関与するか?
Project/Area Number |
13670488
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
上野 義之 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (70282126)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真野 浩 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (50302120)
|
Keywords | 肝内胆管上皮細胞 / アポトーシス / 多様性 / heterogeneity / IBDEC / 不死化細胞 / トランスフェクション |
Research Abstract |
平成13年度は、heterogeneityに富む肝内胆管細胞(IBDEC)の細胞株の樹立を主目的とした。より具体的には、先ず正常マウスよりIBDECを分離し、それを比重遠心法にて大・中.小の3分画にしたのち、特異性を確認した後にSV40T抗原の遺伝子導入を行うことにより不死化した細胞株を得る平成12年度までの科学研究費(基盤研究C(2)11670473)等で購入したin situ PCR装置を用いて、実際の正常マウス肝組織中の肝内胆管で、胆管自体のサイズにより免疫学的、特にFasに関連した蛋白のmRNAがいかに表出されているかを検証した上で分離されたIBDECがそれぞれin situでの細胞生物学的特性を保持しているかを確認の上で、リポフェクション法によりSV40T抗原を導入した。かように不死化されたIBDECが元来の持つ細胞特性を保っていることを米国Texas A&M大学Alpini博士の協力を得て(1)ホルモンに対する反応性、(2)胆汁酸刺激によるcAMPの上昇程度などで確認の上、確立したIBDEC細胞株が、異なるheterogeneityに基づくものであるかを明らかにする。これまでも我々は、同博士との共同研究によりIBDECより分離した各種蛋白、核酸(mRNA)の分析を進めてきた。旦、上述の方法にて異なるheterogeneityを持つIBDECが分離、確立された場合、その後の検討は極めて一方的となることが予想される。また、免疫学的細胞死の重要な機構であるFasを介したアポトーシスでいかなる実行装置がどの亜集団に属するIBDECに如何に発現できるかをimmunoblotting,northern blottingにて検討可能となった。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] Lesage, G. Glaser, S. Ueno, Y. Alvaro, D. Baiocchi, L. Kanno, N. Phinizy, J.L. Francis, H. Alpini, G.: "Regression of Cholangiocyte proliferation after cessation of ANIT feeding is coupled with increased apoptosis"Am J Physiol Gastrointest Liver Physiol. 281. G182-G190 (2001)
-
[Publications] Alpini, G. Ueno, Y. Glaser, S.S. Marzioni, M. Phinizy, J.L. Francis, H. Lesage, G.: "Bile acid feeding increased proliferative activity and apical bile acid transporter expression in both small and large rat cholangiocytes"Hepatology. 34. 868-876 (2001)