2002 Fiscal Year Annual Research Report
肝内胆管細胞のheterogeneityが免疫学的胆管炎にいかに関与するか?
Project/Area Number |
13670488
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
上野 義之 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (70282126)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真野 浩 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (50302120)
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Keywords | 肝内胆管上皮細胞 / マイクロアレイ / 多様性 / heterogeneity / IBDEC / 不死化細胞 / トランスフェクション |
Research Abstract |
平成14年度は、平成13年度に樹立した2種類の肝内胆管細胞(IBDEC)の細胞株のcDNA microarray法による解析と、そのデータの検証作業に費やされた。より具体的には、先ず正常マウスよりIBDECを分離し、それを比重遠心法にて大・小の2分画にしたのち、特異性を確認した後にSV40T抗原の遺伝子導入を行うことにより不死化した細胞株を用い、約4800種類の遺伝子発現をグラスアレイ法にて検討した。その結果、大型・小型の胆管細胞の間で約不死化されたIBDECにおいて、発言遺伝子が約6%程度発言強度が異なることが判明した。この遺伝子発現の違いが、蛋白レベルでの相違を伴っているかにつき、米国Texas A&M大学Alpini博士の協力を得て(1)ホルモンに対する反応性、(2)胆汁酸刺激によるcAMPの上昇程度などで確認をした。 平成14年度の検討によりIBDEC細胞株が、異なるheterogeneityに基づくものであることが明らかに平成15年度は、その発言蛋白につきさらに詳細な検討を行うことによりIBDECの多様性(heterogeniety)を明らかにすることを目的とする。 さらに、胆管細胞の分化・増殖といった点を検討するため、骨髄細胞を用いた検討を行い、胆管細胞の分化についてより詳細な情報を得ることを目的とする。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Alpini G, Glaser S, Alvaro D, Ueno Y, Marzioni M, Francis H, Baiocchi L, Stati T, Barbaro B, Phinizy JL, Mauldin J, Lesage G.: "Bile acid depletion and repletion regulate cholangiocyte growth and secretion by a phosphatidylinositol 3-kinase-dependent pathway in rats"Gastroenterology. 123. 1226-1237 (2002)
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[Publications] Alpini G, Baiocchi L, Glaser S, Ueno Y, Marzioni M, Francis H, Phinizy JL: "Ursodeoxycholate and tauroursodeoxycholate inhibit cholangiocyte growth and secretion of BDL rats through activation of PKC alpha"Hepatology. 35. 1041-1052 (2002)