2001 Fiscal Year Annual Research Report
樹立したヒト肺癌高転移株による高転移能の機序の解明と臨床応用候補分子の選択
Project/Area Number |
13670620
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
弦間 昭彦 日本医科大学, 医学部, 講師 (20234651)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渋谷 昌彦 日本医科大学, 医学部, 助教授 (50142534)
工藤 翔二 日本医科大学, 医学部, 教授 (40256912)
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Keywords | 肺癌 / 転移 / cDNA array / expression profile / マクロアレイ / EST クローン |
Research Abstract |
我々は、肺癌の転移に関わる重要な因子を把握するためには、この転移を全体的に捉える様な戦略を採ることが必要と考え、まず、ヒト肺癌の高転移株を樹立し、その後、この高転移株と親株とを全体的に比較することにより、肺癌の転移に関わる因子を総合的に捉え、新たな未知の因子の単離を行うことを計画した。ヌードマウスヘの人工的転移の系を用いて、ヒト肺癌細胞株の高転移株を樹立し親株とこれらの複数の高転移株について、マクロアレイを用い発現プロファイルを比較検討した。これらの解析により、高転移能の獲得は、単一因子の発現変化ではなく、同時に、多数の特定機能を有する因子の発現が変化する事を明らかにし、その成果を論文掲載した(European Journal of Cancer,37:1554-1561,2001.)。その後、機能が未だ明確でない遺伝子について、肺癌における不活化の状況を検討し、新たな肺癌抑制遺伝子と考えられる遺伝子を得、現在、この遺伝子の研究を継続している。また、約1万の遺伝子を解析するマイクロアレイを用いた発現プロファイル解析を行い、未知の遺伝子単離を試みた。その結果得られた5個のEST cloneをもとに転移に関わると考えられる未知の遺伝子のクローニングを行っている。また、実際の手術切除標本におけるこれらの因子のRNA量や蛋白量を解析し、遺伝子発現の状態と遠隔転移再発との関係を検討し、臨床への応用を考慮する予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Gemma A.: "Genomic Structure of the Human MAD2 Gene and Mutation Analysis in Human Lung and Breast Cancers"Lung Cancer. 32(3). 289-295 (2001)
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[Publications] Kurimoto F.: "Unchanged frequency of loss of heterozygosity and size of the deleted region at 8p21-23 during metastasis of long Cancer"International Journal of Molecular Medicine. 8(1). 89-93 (2001)
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[Publications] Gemma A.: "Altered expression of many genes playing specific roles accumulates in highly metastatic subpopulations of a human pulmonary adeno(arc)mng cell lines"European Journal of Cancer. 37. 1554-1561 (2001)
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[Publications] Uematsu K.: "Aberrations in the fragile histidine triad (FHIT) gene in idiopathic pulmonary fibrosis"Cancer Research. 61(23). 8527-8533 (2001)