2002 Fiscal Year Annual Research Report
力学的ストレス下における肺胞上皮細胞損傷とCXCケモカインの役割
Project/Area Number |
13670621
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Research Institution | KANAZAWA MEDICAL UNIVERCITY |
Principal Investigator |
栂 博久 金沢医科大学, 医学部, 助教授 (90142554)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸部 勇保 金沢医科大学, 医学部, 助手 (90329409)
高橋 敬治 金沢医科大学, 医学部, 教授 (50004685)
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Keywords | VILI / II型肺胞上皮細胞 / CINC-1 / 中和抗体 / RT-PCR |
Research Abstract |
1)Cytokine-induced neutrophil chemoattractant(CINC)-1ケモカインの中和抗体作成 CINC-1 cDNAを持つpRIT2TベクターをDH5α大腸菌に導入することによりProtein A融合CINC-1蛋白を精製し,これを1週毎に5回皮下注射することによりウサギを能動免疫した.血清蛋白のWestern blotで目的の蛋白の発現を確認した後,ウサギを脱血,血清分離し,IgG分画を分離精製し,抗CINC-1ポリクローナル抗体を得た. 2)抗CINC-1抗体の作用 CINC-1ポリクローナル抗体を50,100,200,500μg/body前投与しておくと,組織所見,BAL蛋白濃度,好中球数から見て量依存性にventilator-induced lung injury(VILI)は抑制された.BAL液上清のCINC-1濃度の上昇も抑制されており,中和活性も確認された.あらかじめLPSにより肺傷害を起こした時も,30ml/kgの1回換気量で3時間換気するとVILIにより肺傷害はさらに増悪した.この時,半定量RT-PCRにより肺組織のCINC-1 mRNA発現の増強が示された. 3)単離II型肺胞上皮細胞に対する力学的ストレス負荷とCXCケモカイン産生 単離II型肺胞上皮細胞(II型細胞)に50cmH_2Oの圧(ストレス)負荷を15回/分,3時間かけると,培養上清中のCINC-1濃度は圧負荷なしの細胞に比べて有意に上昇した.あらかじめステロイドを加えておくとCINC-1濃度は低かったが,これに圧を加えると同様に有意に上昇した.II型細胞は力学的ストレス時にCINC-1を産生することが示唆された.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] T.Sakuma: "Time dependent effect of pneumonectomy on alveolar epithelial fluid clearance in rat lungs"J Thorac Cardiovasc Surg. 124. 668-674 (2002)
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[Publications] 長内和弘: "II型肺胞上皮細胞における肺サーファクタントの細胞内輸送経路"臨床呼吸生理. 34・2. 69-73 (2002)
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[Publications] 栂 博久: "COPD患者における肺機能検査の有用性-どこまで役に立つのか-"Pharma Media. 20・8. 194-198 (2002)
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[Publications] 井口晶晴: "喘鳴"呼吸器科. 2・6. 478-481 (2002)
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[Publications] 栂 博久: "パルスオキシメータと動脈血ガス分析の解釈"COPD FRONTIER. 2・1. 32-36 (2003)
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[Publications] 長内和弘: "新Rab低分子Gタンパク質(Rab38)のラット肺における発現および局在"日本界面医学会雑誌. 33・1-2. 62-66 (2002)