2001 Fiscal Year Annual Research Report
Coupling factor6の循環器疾患における病態生理学的役割に関する研究
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13670686
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
長内 智宏 弘前大学, 医学部, 助教授 (00169278)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌田 孝篤 弘前大学, 医学部, 助手 (90281930)
奥村 謙 弘前大学, 医学部, 教授 (20185549)
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Keywords | Mitochondria / Vasoconstrictor / Shear stress / Prostacyclin / Endothelial cells / Coupling factor 6 / Hypertension |
Research Abstract |
1.Coupling factor6(CF6)のin vivo作用: CF6はラット血管内皮細胞の表面に存在することがimmunofluorescence studyで明らかとなり、高速液体クロマトグラフィー法とアミノ酸解析からCF6はラットの流血中に存在することが示された。血中CF6濃度は正常血圧ラット(WKY)に比較して高血圧期の高血圧自然発症ラット(SHR)において高値を呈し、SHRの大動脈におけるCF6の遺伝子発現はWKYの約2倍であった。SHRにrecombinant CF6を注入すると動脈圧が用量依存性に上昇し、WKYに比較してその反応は有意に大であった。経静脈投与により肺循環を通過後も活性を有したことから、CF6はオータコイドではなく循環ホルモンとして作用することが明らかとなった。CF6の中和抗体の投与により動脈圧は用量依存性に低下することから、本ペプチドは新規の内因性昇圧物質であることが示された。 2.ヒト血中CF6のorigin: Immunofluorescence studyよりCF6はヒト血管内皮細胞(ECV-304並びにヒト臍帯静脈内皮細胞)の表面に存在することが明らかとなった。Western blot analysis並びにradioimmunoassay法よりCF6はヒト血管内皮細胞からfull lenghtの形で細胞外に分泌されることが示された。Cone plate法によりヒト血管内皮細胞にshear stressを負荷すると、15 dyneでは細胞内のCF6含量の増加と細胞外への分泌の亢進が認められ、25 dyneでは細胞内のCF6含量の増加を伴わずに著明な細胞外への分泌の亢進が認められた。また、25 dyneのshear stressによりヒト血管内皮細胞におけるCF6の遺伝子発現は約2倍亢進した。更に、ヒト血管内皮細胞の表面に存在するCF6は25 dyneのshear stressにより有意に増加することがflow cytometry法で明らかとなった。以上から、ヒトの流血中に存在するCF6のoriginの1つとして血管内皮細胞の可能性が示唆された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Osanai T et al.: "Mitochondrial coupling factor 6 as a potent endogenous vasoconstrictor"J Clin Invest. 108. 1023-1030 (2001)
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[Publications] Osanai T et al.: "Mitochondrial coupling factor 6 is present the surface of human vascular endothelial cells and is released by shear stress"Circulation. 104. 3132-3136 (2001)
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[Publications] Osanai T et al.: "Cross talk between Prostacyclin and nitric oxide under shear in smooth muscle cell : role in monocyte adhesion"Am J Physiol Heart Circ Physiol. 281. H177-H182 (2001)