2002 Fiscal Year Annual Research Report
血管平滑筋特異的GADD153過剰発現ラットの作製とその解析
Project/Area Number |
13670718
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
大蔵 隆文 愛媛大学, 医学部附属病院, 助手 (40260385)
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Keywords | トランスジェニックラット / GADD153 / 血管平滑筋細胞 / アポトーシス |
Research Abstract |
Growth arresst and DNA damage inducible gene(GADD)153は種々のストレス、特に小胞体に対するストレスに応じて発現・誘導され、細胞周期を停止させ、アポトーシスに関与していることが知られている。昨年度は、血管平滑筋細胞において、過酸化水素などの酸化ストレスに対してGADD153遺伝子が発現誘導され、その発現誘導は、核内転写因子NF1によって抑制されることを報告した(Biochem Biophy Res Commun290:1255-1259、2002)。本研究ではさらGADD153のVSMCにおける働きをin vivoにおいて明らかにする目的で、平滑筋特異的プロモータを利用したトランスジェニックラットの作製を開始した。現在までに72匹のラットが誕生した。導入遺伝子の確認は、PCR法を用い、72匹中4匹に遺伝子導入が確認された。現在F1およびF2ラットの作製後、遺伝子発現量をノーザンブッロト法、蛋白発現量の解析をウエスタンプロット法により解析している。そして既に2系統において解析が終了したが、その遺伝子発現は極めて低く、wild typeラットとその発現に大きな差を認めなかった。現在さらに残りの2系統に関して、解析を進めているところである。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 中村真胤, 大蔵隆文, 他: "血管平滑筋細胞における酸化ストレスによるGADD153遺伝子発現調節"血圧. 9. 299-303 (2002)
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[Publications] T.Okura, et al.: "Soluble Fas ligand and atherosclerosis in hypertensive patients"Journal of hypertension. 20. 895-898 (2002)
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[Publications] S.Watanabe, T.Okura, et al.: "Carotid hemodynamic alteration in hypertensive patients with insulin resistance"American Journal of Hypertension. 15. 851-856 (2002)
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[Publications] Y.Takata, T.Okura, et al.: "Vascular inflammation is negatively autoregulated by interaction between CCAAT/Enhncer-binding protein-δ and peroxisome proliferators-activated receptor-γ"Circulation Research. 91. 427-433 (2002)