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2002 Fiscal Year Annual Research Report

初期炎症機転抑制による血管リモデリング進展予防の試み

Research Project

Project/Area Number 13670769
Research InstitutionKURUME UNIVERSITY

Principal Investigator

関 幸彦  久留米大学, 医学部, 助手 (00279168)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 桑原 史隆  久留米大学, 医学部, 助手 (90279167)
新山 寛  久留米大学, 医学部, 助手 (30309778)
甲斐 久史  久留米大学, 循環器病研究所, 助教授 (60281531)
明石 英俊  久留米大学, 医学部, 講師 (80184084)
Keywordsinterferon-gamma / STAT3 / 遺伝子治療 / 新生内膜増生 / グラフト不全
Research Abstract

(1)大腿筋へのINF-γR:Fc遺伝子導入:
INF-γR:Fc遺伝子をnaked DNA法を用いてWistarラットの大腿四頭筋に導入すると、導入3日後をピークとするINF-γR:Fcタンパク質発現を一過性に認めた。導入2日前にブピバカインを導入部位に筋注する前処置を施すと導入効率が高まり、10日後までタンパク発現がみられた。
(2)ラット頸動脈傷害モデル:
a. INF-γR:Fc遺伝子治療
INF-γR:Fc遺伝子(治療群)またLacZ(対照群)遺伝子導入2日後に、左総頸動脈の2Fフォガティバルーンカテーテルを用いて定法どおり血管傷害を加えた。sham群ではバルーンの拡張を行なった。治療群において14日後に内膜肥厚が対照群に比して約40%抑制された。対照群でみられたStat3リン酸化・新生内膜平滑筋細胞増殖が治療では有意に低下していた。病変へのT細胞・単球などの炎症細胞浸潤は両群間に差はなかった。INF-γが傷害血管においてStat3活性化を介して新生内膜形成を引き起こすことが示唆された(投稿中)。
b. INF-γR:Fc遺伝子治療
傷害血管内膜形成におけるStat3の意義を検討するため、ドミナントネガティブStat3(dnSat3)遺伝子をバルーン傷害直後の血管壁にアデノウイルスを用いて導入した。dnStat3導入によりStat3リン酸化・新生内膜平滑筋細胞増殖が抑制され、新生内膜平滑筋細胞アポトーシスが亢進し、その結果新生内膜が50%減少した(成果1,2)。
(3)静脈グラフトモデル:
家兎大腿動脈を切除し自家静脈グラフトで再建すると静脈グラフトの内膜肥厚による狭窄が生じた。このモデルに、術前3日前から2週間毎にINF-γR:Fc遺伝子導入を行ったところ、56日後の開存率を30%改善した。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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