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2001 Fiscal Year Annual Research Report

アレルギー疾患治療に向けた樹状細胞療法の基礎的検討

Research Project

Project/Area Number 13670798
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

片村 憲司  京都大学, 医学研究科, 講師 (40185806)

Keywordsdendritic cell / Th1 / Th2 / アレルギー疾患 / 樹状細胞療法 / IgE / co-stimulation
Research Abstract

13年度には人のシステムとマウスのシステムで樹状細胞の機能を検討し、IgE抗体産生に与える影響を検討した。
1)マウスのシステムではBALB/cマウス脾細胞よりCD8陽性、CD8陰性2種類の樹状細胞(DC)を精製し、抗原としてOVAをパルスし、洗浄した後同系マウスに静注した。その後抗原のみを静注し産生される抗体をELISA法で測定した。CD8陰性DCで免疫したマウスでは抗原特異的IgE、IgGlが産生され、脾細胞を抗原で刺激すると、IL-4、IL-5、IL-13などのTh2タイプのサイトカインが産生された。一方、CD8陽性DCで免疫するとIgG2aが産生され、サイトカインではIFN-γが産生された。これらの結果よりOVAのような蛋白抗原ではCD8陰性DCがTh2応答を、CD8陽性DCがTh1応答を誘導することを明らかにした。また、先にCD8陽性DCでマウスをTh1側に免疫しても、後にCD8陰性DCで追加免疫すると、Th2タイプの免疫応答が誘導された。CD8陰性DCで先に免疫すると、後でCD8陽性DCで免疫しても、Th2の免疫応答が誘導され、免疫系におけるTh2のTh1に対する優位性が示唆された。
2)人システムでは臍帯血よりCD34陽性細胞を精製し、免疫不全マウスのNOD/SCID_<CY>^<-/->マウスに移植した。これらのマウスでは人CD34陽性細胞が生着し、リンパ系細胞が再構築されることが明らかになった。このシステムを利用して、同系マウスの樹状細胞を同じくKLHでパルスし静注した。脾細胞を抗原で刺激すると、マウス樹状細胞で免疫したマウスではサイトカインの産生が認めらなかった。この実験系では人樹状細胞で免疫でき、その機能を解析できる可能性があり、現在検討中である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Iio Jun, Katamura Kenji, et al.: "Lipid A analogue, ONO-4007, inhibits IgE response and antigen-induced eosinophilic recruitment into airways in BALB/c mice"Int. Arch. Allergy Immunol. (発行予定).

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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