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2002 Fiscal Year Annual Research Report

アレルギー疾患発症と臍帯血および母乳中サイトカインとの関連

Research Project

Project/Area Number 13670811
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

松原 知代  山口大学, 医学部, 助教授 (10245722)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤原 元紀  山口大学, 医学部附属病院, 講師 (90284257)
市山 高志  山口大学, 医学部附属病院, 講師 (20263767)
Keywords母乳 / サイトカイン / TGF-β / アレルギー疾患 / 経口免疫寛容
Research Abstract

母乳栄養がアレルギー疾患の発症を予防するかについては賛否両論があり、現在は結論が出ていない。その原因として同じ母乳でも母乳中には種々のサイトカインが含まれており摂取した児のアレルギー疾患発症に影響すると考えられる。transforming growth factor-β1(TGF-β1)には免疫抑制作用があり、母乳中のTGF-β1は経口免疫寛容に関与しアレルギーを寛解に働く可能性が考えられる。
研究者らは母乳中のTGF-βとIFN-γを測定し、児のその後のアレルギー疾患(気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎など)発症との関連について検討した。合併症のない児の母親32人から初乳および1ヵ月時の母乳を採取し、上清(乳清)中のTGF-β1とIFN-γはR&D社のキットを用いてsandwichELISAで、乳清中sIgAはMDL社の分泌型IgAテストキットを用いてEIAで測定した。2才までのアレルギー疾患発症の母乳(1ヵ月時)中のTGF-β1は非発症例に比し有意に低値だった。発症例のIFN-γは非発症例に比し低い傾向がみられたが統計学的有意差はみられず、分泌型IgAには差はみられなかった。初乳ではTGF-61、IFN-γおよび分泌型IgA共に差がみられなかった。3才時では発症例と非発症例での差はみられなかった。
母乳中のTGF-β1は経口免疫寛容に関与するので、TGF-β1が多く含まれる母乳は乳幼児期早期のアレルギー発症を抑制する可能性があると考えられた。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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