2001 Fiscal Year Annual Research Report
食物依存性運動誘発アナフィラキシーの発症頻度調査と病態解明、動物モデル作成の試み
Project/Area Number |
13670824
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
相原 雄幸 横浜市立大学, 医学部・附属病院, 助教授 (50211686)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 雅亮 横浜市立大学, 医学部, 講師 (30254204)
横田 俊平 横浜市立大学, 医学部・附属病院, 助教授 (10158363)
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Keywords | 食物依存性運動誘発アナフィラキシー / 疫学調査 / 病態解析 |
Research Abstract |
I.本邦FEIAnの報告症例についての詳細な検討 1984年に阿久津らにより初めて報告されて以降、本邦では約100症例が内科、小児科や皮膚科関連の学術雑誌などで報告されている。これらのほぼ全症例についての報告を収集し終えた。現在それら症例について詳細な検討を加え、その発症要因などに関する特徴を明らかにしつつある。今後、海外における報告についても同様な検討を実施する。 II.横浜市立全中学生ならびに県立高校生(約15万人)対象のFEIAnに関する疫学調査 横浜市教育委員会ならびに神奈川県教育委員会との折衝を終わり、その承諾が得られた。さらに、養護教諭の協力のもとに、横浜市立全中学生(約7万6千人)を対象にしたFEIAnに関するついての疫学調査を以下のように実施した。(1)FEIAnに関する疫学調査にあったては養護教諭用に参考文書を作成した。(2)次に、横浜市立全中学校(145校)対象に、各学校の養護教諭に対して調査用紙を配付し、アンケート調査を実施した。(3)この際、FEIAnの疾患に対する浸透度が低いことが予測されるため、養護教諭に対しては上記FEIAnに関する参考文書を調査用紙と同時に提供した。(4)他のアレルギー疾患の罹病状況についも同時に調査した。(5)アンケート回収後、各学校の養護教諭に対して個別に調査内容の確認をした。(6)さらにFEIAn症例について希望者については個別検査を実施した。(7)現在神奈川県立高校生について同様の調査を行っている。 III.FEIAnの動物モデルの作成の試み (1)これまでにFEIAnの動物モデルの報告がないことから、新たに作成するための情報収集を行っている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Aihara Y, Kotoyori T, Takahashi Y, Osuna H, Ohnuma S, Ikezawa Z: "The necessity for dual food intake to provoke food-dependent exercise-induced anaphylaxis (FEIAn) -A case report of FEIAn with simultaneous intake of wheat and umeboshi"J Allergy Clin Immunol. 107. 1100-1105 (2001)
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[Publications] Aihara Y, Takahashi Y, Kotoyori T, Mitsuda T, Ito R, Aihara M, Ikezawa Z, Yokota S.: "Frequency of food-dependent exercise-induced anaphylaxis in Japanese junior-high-school students"J Allergy Clin Immunol. 108. 1035-1039 (2001)