2001 Fiscal Year Annual Research Report
エピプラキンの機能-in vitro,in vivo解析とマウス遺伝子構造解明-
Project/Area Number |
13670892
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Research Institution | 大分医科大学 |
Principal Investigator |
藤原 作平 大分医科大学, 医学部, 助教授 (90181411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉岡 秀克 大分医科大学, 医学部, 教授 (00222430)
渋谷 博美 大分医科大学, 医学部, 助手 (60253788)
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Keywords | 水疱性類天疱瘡 / プレクチン / ヘミデスモゾーム / 基底膜 / 表皮細胞 / 中間径フィラメント / 細胞接着 / エピプラキン |
Research Abstract |
エピプラキンは、15.2kbのcDNA(DNA Data Bank of Japan, accession no.AB051895)でコードされ、5065個のアミノ酸からなる推定分子量552kDaの分子であるが、その遺伝子発現調節機構を解明し、また遺伝子改変動物を作製するために、このプロジェクトでは、以下の4点を目標とした。(1)エピプラキンのヒトおよびマウスの遺伝子単離と構造決定(2)染色体上の遺伝子座の決定(3)電子顕微鏡による微細局在決定のための高力価の単クローン抗体作成(4)この分子異常による疾患検索として免疫抗体法による各種皮膚疾患の病理組織切片の染色 その結果(1)エピプラキンをコードするヒトおよびマウスの遺伝子を単離しその構造決定を行ない、ヒトではほぼ全ての塩基配列を決定した。マウスの遺伝子については、ドメイン構造および発現臓器の類似をもってヒト・エピプラキンのホモログとした。また(2)ヒトについては染色体上の遺伝子座位を決定した。(3)高力価の単クローン抗体はプロテインGカラムを用いて精製しつつある。(4)免疫抗体法を用いて各種皮膚疾患、即ち表皮母斑、尋常性疣贅、遠山連圏状粃糠疹、汗口角化症等の病理組織の染色性を検討したが、いずれも対照と比較して表皮の染色減弱は認められず、この分子の減少が生じていないことが明らかになった。今後転写開始点ならびに、酵母two-hybridシステムあるいはドット・ブロット法を用いての中間径フィラメントとエピプラキン各ドメインとの相互作用の検討を行ないたい。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] S.Fujiwara, et al.: "Epiplakin, a novel member of the Plakin family originally identified as a 450-kDa human epidermal autoantigen : Structure and tissue localization"J Biol Chem. 276(16). 13340-13347 (2001)