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2002 Fiscal Year Annual Research Report

頭頸部癌に対する超選択的動注療法の最適化に関する研究:特にIVR-CTを用いて

Research Project

Project/Area Number 13670951
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

興梠 征典  熊本大学, 医学部, 助教授 (60195691)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西村 龍一  熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (00244137)
Keywords頭頸部癌 / 抗がん剤 / カテーテル / 頸動脈 / 超選択的動注療法 / IVR-CT / 薬剤分布
Research Abstract

平成14年度も同様の手技を用いさらに症例を蓄積した。IVR-CTシステムを用いて腫瘍全体の血行動態および薬剤分布を詳細に評価し、手術施行例において組織学的所見と比較することにより、治療効果の推定、効果良好群と不良群の予測が可能であるかどうか評価した。具体的には造影剤動注下にダイナミックCTを行い、増強パターン、最大CT値、ピーク時間、造影剤流入・流出の最大傾き、パトラックプロット法による移行係数存どを定量的に評価した。手術施行例において組織学的所見を検討し、抗腫瘍効果の判定は大星・下里の分類に従った。ダイナミックCTにおいて、腫瘍部は周囲の正常組織に比較して早期に強く濃染され、腫瘍の深部や周囲の骨などに浸潤した部分を含め腫瘍の進展範囲の評価に有用であった。また多数の栄養動脈がある際には、増強される面積から投与量を決定することができた。一方、組織学的効果を良好群と不良群に分け、上記の定量的なパラメータと比較したところ、いずれの値も組織学的効果とは必ずしも相関していなかった。これはダイナミックCTで評価される腫瘍内灌流の状態のみが動注療法の効果に影響するわけではないことを表していると考えられた。さらに治療後の腫瘍の縮小率と組織学的な治療効果が必ずしも一致しないため、治療前後のMRI所見の検討を検討し治療効果判定におけるMRIの有用性を評価した。その結果、組織学的治療効果は治療前のMRIにおける腫瘍体積とのみ有意な相関を認め、治療前後のMRIにおける視覚的および定量的な腫瘍の変化との間には有意な相関が見られなかった。よって治療直後のMRIで組織学的治療効果を予測することは困難と考えられた。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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