2002 Fiscal Year Annual Research Report
高頻度磁気刺激による不安モデル動物作成とその機能の解明
Project/Area Number |
13671017
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Research Institution | OITA MEDICAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
穐吉 條太郎 大分医科大学, 医学部, 助教授 (00159344)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永山 治男 大分医科大学, 医学部, 教授 (70100899)
五十川 浩一 大分医科大学, 医学部, 助手 (10264334)
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Keywords | 不安 / 高頻度磁気刺激 / モデル動物 / ベンゾジアゼピン / 抗うつ薬 |
Research Abstract |
我々は、高頻度磁気刺激(rTMS)を用いて不安動物モデルの作成を試みた。rTMSは、4cmの円形コイルを用いて行った。rTMSの照射は、13時から18時の間におこなった。ラットは4群に分けた。(1)群は、コントロール群、(2)群は、rTMSのみ10日間照射した群、(3)群はrTMS10日間+パロキセチン急性投与群、(4)群はrTMS10日間+パロキセチン慢性投与群とした。不安の評価は、高架十時迷路、明暗箱、恐怖条件付けテストでおこなった。(2)群のrTMS照射群および(3)群のパロキセチン急性投与群は、(1)群のコントロール群および(4)群のrTMS10日間+パロキセチン慢性投与群に比較して有意に不安が増加していた。このことはrTMSの十日間照射が、ラットに対して不安を惹起し、この不安はパロキセチン慢性投与が抑制し、パロキセチン急性投与は影響を及ぼさなかった。このことからrTMSによる不安モデルは、不安のメカニズムを解明するのに有力な手段となりうると考えられる。
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Research Products
(1 results)