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2002 Fiscal Year Annual Research Report

発現パターンの網羅的解析による成人T細胞白血病の進展を制御する細胞遺伝子群の同定

Research Project

Project/Area Number 13671068
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

塚崎 邦弘  長崎大学, 医学部附属病院, 講師 (40274659)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 朝長 万左男  長崎大学, 医学部, 教授 (40100854)
Keywords成人T細胞白血病・リンパ腫 / ヒトTリンパ球好性ウイルス1型 / 多段階発癌 / 遺伝子発現 / 網羅的解析 / マイクロアレイ法
Research Abstract

経時的に慢性期と急性転化時の検体を得られた成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)3症例及び、典型的慢性型ATLと典型的急性型ATLの計4ペアからtotal RNAを抽出した。これらの検体を用いてオリゴヌクレオチドアレイ(GeneChip ; Affymetrix社)により約7000の遺伝子発現量のデータを得た。解析用ソフトウェアーを用い、発現量に有意な変化を認めた遺伝子を同定したところ、慢性型と比較して急性型ATLではribosomal proteins, proteo-some, translation factors, immunophilins, heat shock proteinsおよびDNA複製にかかわるhelicaseなどの遺伝子を含む203遺伝子の発現が2/4ペア以上で亢進し、HLA等の免疫関連遺伝子や増殖抑制に重要なphosphataseを含む91遺伝子の発現が2/4ペア以上で低下していた。発現亢進を急性期に認めた203の遺伝子には、HTLV-1 Tax蛋白との関連が報告されているgalectin-3,proteasome subunit type4などが含まれていた。
上記の遺伝子のうち特に発癌に重要であると考えられ、かつ臨床応用が期待されるターゲッティング療法が可能な5つの遺伝子を選択し、real time quantitative PCR(RTQPCR)法で解析した。まずマイクロアレイ法で解析した4ペアにおいてRTQPCR法でも同様の発現比を示すことを確認した。ついで多数例の低悪性度及び高悪性度ATL症例検体において、5遺伝子の発現の差を比較検討中である。

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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