2001 Fiscal Year Annual Research Report
放射光血管撮影による末梢血行障害の病態評価と各種治療法の効果判定に関する研究
Project/Area Number |
13671214
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
榊原 謙 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (60192085)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
兵藤 一行 高エネルギー加速器研究機構, 物質第一研究系, 助手 (60201729)
重田 治 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10196371)
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Keywords | 放射光血管撮影 / 末梢虚血肢 / 喫煙 / レイノー現象 / 薬物療法 / 血管攣縮 / 肺循環 |
Research Abstract |
四肢末梢循環不全について,細動脈レベル以下の毛細血管相の微小循環を可視化するため放射光血管撮影を用いる研究を計画した。下肢虚血モデルをラットで作成し,これにカテーテルを挿入し放射光血管撮影ができ,血管径100μ前後までの血管床を可視化できることがわかったが,更なる画像の明瞭化のための工夫を要することも判明した。末梢循環の増悪因子として重要視されている喫煙の影響を解明できるように,ラットで喫煙状態にするシステムを確立し,血管攣縮が起こることを確認した。肺循環でphosphodiesterase 4 inhibitorが血管拡張を促すことも確認でき,これを用いて放射光血管撮影で末梢循環不全の改善が得られるかどうかを確認する予定でいる。手指動脈レイノー現象の臨床での可視化に先立ち,冠動脈バイパス術で得られた橈骨動脈の一部を材料として,血管攣縮のパターンとその増幅因子・弛緩因子についてin vitroの研究を行いPD III inhibitorの作用と効果を検証できた。これを用いて臨床例でのレイノー現象可視化の研究の際に,この薬剤を使用して画像を得る方針を決定することが出来た。 臨床例についての研究に先立ち,さらなる末梢循環不全に影響する因子に関する基礎実験を要するのと,更に明瞭な画像を得るために放射光血管撮影・画像化システムそのものの改良も重要と考えられた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Yukio Sato: "Phosphodiesterase type 4 inhibitor reduces the retention of polymorphonuclear leukocytes"American Journal of Physiology. (印刷中).
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[Publications] Yoshinaga Inage: "Topographical analysis of p53 expression and DNA ploidy in early bronchial squamous cell carcinoma and preneoplastic lesions"Lung Cancer. 34(3). 351-361 (2001)
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[Publications] Yuji Hiramatsu: "Nafamostat mesilate modulates platelet and neutrophil activation and whole blood filterability through silicon microchannels during in vitro cardiopulmonary bypass"Microcirculation Annual. 17. 77-78 (2001)