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2001 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト大腸癌局所での腫瘍免疫反応解析への新しいアプローチ

Research Project

Project/Area Number 13671275
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

溝井 賢幸  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (90271949)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大谷 明夫  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (30133987)
Keywords大腸癌 / 腫瘍免疫 / マクロファージ / 樹状細胞 / リンパ球 / フローサイトメトリー
Research Abstract

1 : 大腸癌局所からのマクロファージ・樹状細胞・リンパ球の単離と、フローサイトメトリーによる解析
(1)大腸癌手術標本より腫瘍先進部・正常組織を一部採取・細切し、酵素処理後、比重遠心分離にて単核細胞を単離する技術を、安定して行なえるようになった。
(2)フローサイトメトリーによって、分離した単核細胞の表面抗原を解析した結果、CD14陽性マクロファージは腫瘍先進部において、正常部よりも有意に多く認められ、またB7.2,HLA-DRを高率に、B7.1とCD40を50%前後発現していることがわかった。CDlaやCD83陽性の樹状細胞は、腫瘍部・正常部ともに非常に少数であった。
(3)Th1/Th2バランスを検討するため、分離したTリンパ球のInterferonγとIL-4の発現をフローサイトメトリーにより解析したところ、同一患者の末梢血と比べ有意にTh1優性であることがあきらかとなった。
(4)分離した単核細胞から、磁気ビーズ法によりさらにCD14陽性マクロファージを単離した。単離したマクロファージを短期培養し、リンパ球との混合培養(MLR)によりリンパ球に対する増殖刺激能を現在検討中である。
2 : 免疫組織化学染色による解析
(1)上記と同一症例の標本より凍結切片を作成し、フローサイトメトリーで解析したもの同じ表面抗原に対する免疫組織化学染色をおこなった結果、腫瘍先進部にはCD14陽性マクロファージが多数浸潤しておりそれらの多くがB7.1,B7.2,HLA-DR,CD40陽性であった。一方CDla,CD83陽性の樹状細胞は非常にまばらであり、フローサイトメトリーと矛盾しない結果が得られた。
(2)症例を集積し、染色標本より、マクロファージや樹状細胞の局在、浸潤程度を評価し、組織型や進行度など臨床病理学的因子との関連を検討中である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Sugita, J. et al.: "Close association between Fas 1 ligand(FasL ; CD95L)-positive tumor-associated macrophages and apoptotic cancer cells along invasive margin of colorectal carcinoma : A new paradigm of tumar-host interactions"Japanese Journal of Cancer Research. (in press). (2002)

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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