2001 Fiscal Year Annual Research Report
治療法決定を目的とした食道および大腸表在癌の特性に関する研究
Project/Area Number |
13671303
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田村 茂行 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80281129)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 義之 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (40314330)
安田 卓司 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10324782)
矢野 雅彦 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (70273646)
山本 浩文 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30322184)
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Keywords | 食道表在癌 / 細胞周期関連分子 / リンパ節転移 / HSP70 / Cyclin D1 / 大腸sm癌 |
Research Abstract |
(食道癌について)食道表在癌27例において癌の生物学的悪性度をリンパ節転移の有無と細胞間接着因子(E-cadherin,α,β-catenin)、細胞周期調節因子(p53,cyclin D1,p161NK4,p27KIP1,PCNA)、Heat shock protein(HSP27,HSP70)の癌組織における発現性から検討した.そしてHSP70(P<0.01)とcyclinD1(P<0.05)の発現性がリンパ節転移と相関し、HSP70の発現現弱症例9例中7例に,またcyclin D1が強発現症例9例中7例にリンパ節転移が認められた.これらの2因子がリンパ節転移の予測因子としての臨床応用が期待でき、現在症例を18例追加して検討中である。さらに、術前深達度診断で表在癌の症例ではprospectiveに検討を行う予定である。(大腸癌について)今年度は大腸sm癌123病変の臨床病理学的因子からリンパ節転移危険因子を検討した。深達度細分類は粘膜筋板からの垂直方向距離でsm1(〜500μm),sm2(500〜1000μm),sm3(1000μm〜)とした。リンパ節転移率はsm1(0%),sm2(2.0%),sm3(7.5%)でリンパ節転移の症例の最浅浸潤距離は1200μmであった。リンパ節転移危険因子は1200μm以上の浸潤または脈管浸潤陽・性、先進部の籏出・高異型化のいずれかの因子であった。現在MMP7,MMP9,S100,Rho, cadherin, atenin, KI-67,apotosis markerなどの分子生物学的マーカーを検討し,病理学的診断との比較を検討中である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Nishioka K, Tamura S, et al.: "Clinical significance of CDC25A and CDC25B expression in squamous cell carcinomas of the oesophagus"Br J Cancer. 85(3). 412-421 (2001)
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[Publications] Utsunomiya T, Tamura S, et al.: "Correlation of beta-catenin and cyclin D1 expression in colon cancers"Oncology. 61. 226-233 (2001)