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2001 Fiscal Year Annual Research Report

左室補助人工心臓装着患者における免疫異常の分子生物学的モニタリング法の開発

Research Project

Project/Area Number 13671387
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

松宮 護郎  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (20314312)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 榊田 悟  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (90311753)
福嶌 教偉  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30263247)
澤 芳樹  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (00243220)
西村 元延  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (90291442)
Keywords左室補助人口心臓 / Panel reactive antibody / 心臓移植 / リンパ球
Research Abstract

本年度は5人の左室補助人工心臓(LVAS)装着患者から径時的に患者血清を採取し、抗HLA class Iおよびclass IIに対する抗体を検出し、その陽性率から% panel reactive antibody(%PRA)を算出した。4例においては持続的に低値(0-5%)を示した。うち1例で心移植を行ったが、術後、有意の拒絶反応を認めず%PRAも低値のままであった。%PRA低値を示した他の3例では局所的感染症をみとめるのみで現在心移植待機中である。残り1例はLVASに関連した感染症を持続的に認め、感染性心内膜炎から死亡した症例であったが、PRA値は80-93%と高値で推移した。こういった臨床経過をもたらす背景にいかなる免疫異常や炎症性物質の変化が関与しているかについては、同様にLVAS装着患者から末梢血リンパ球を径時的に採取し、凍結保存しているので、次年度以降、その一部からメッセンジャーRNAを抽出し、炎症性サイトカイン,Th1,Th2サイトカイン、接着因子,アポトーシス関連分子等のメッセンジャーRNAの定量解析を行うことにより解析をすすめていく予定である。以上、本年度は症例と臨床検体の蓄積、臨床経過の解析、%PRAの径時的変化の解析を主として行ったが、重症感染症の%PRA高値維持との関連が示唆された。また、今後さらに心移植へのブリッジ症例を増やし、LVAS装着中の上記諸指標、測定値と移植後免疫応答の関連に関しても解析を進めていく方針である。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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