2003 Fiscal Year Annual Research Report
一酸化窒素のアデノシン加Ischemic Preconditioningへの関与
Project/Area Number |
13671397
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Research Institution | University of Miyazaki(Miyazaki Medical College) |
Principal Investigator |
矢野 光洋 宮崎大学, 医学部, 助手 (00305096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鬼塚 敏男 宮崎大学, 医学部, 教授 (60108595)
中村 都英 宮崎大学, 医学部, 講師 (10207871)
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Keywords | Adenosine-enhansed Ischemic Preconditioning / Ischemia-Reperfusion Injury / Cardioprotection / nitric oxide / Isolated Heart Perfusion |
Research Abstract |
アデノシン加イスケミックプレコンディショニング(APC)の持つ優れた心筋保護効果について実験で確認すると共に、心臓灌流排液中の一酸化窒素(NO)の濃度を測定し検討を行った。本年度は昨年度の結果を基にこれを論文にまとめ上げる作業を行った。現在投稿中である。さらに、NOがAPCの機序に貢献していることの証明として、NO合成酵素阻害剤であるL-NAMEを用いた阻害実験を昨年度にひきつづき行った。その結果、L-NAMEを使用した群では再灌流後の左室圧データ、冠灌流量ともに低下する傾向が認められた。本年度はNOがAPCへ関与していることの証明およびAPCとNOとの関連について一部ではあるが明らかにすることができた。予定では、NO合成酵素活性の測定にまで実験を発展させ、より詳細な機序の解明を行っていく予定であったが、そこまでには至らなかった。
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