2002 Fiscal Year Annual Research Report
早期創傷治癒可能な表面微細羽毛状化PTFEの開発とその評価
Project/Area Number |
13671405
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Research Institution | KITASATO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
吉村 博邦 北里大学, 医学部, 教授 (40050554)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
贄 正基 北里大学, 医学部, 助手 (60228137)
品田 純 北里大学, 医学部, 講師 (00170879)
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Keywords | ePTFE / プラズマ表面処理 / 創傷治癒 / 細胞 |
Research Abstract |
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)では強い引っ張り強度,引き裂き強度,生体内劣化の少なさのためにインプラント材として優れたバイオマテリアルである。しかし,PTFEには紬胞接着性の低さに起因する優れた生体的合成及び抗血栓性がある一方で,低い組織反応や遅い創傷治癒反応が大さな欠点となる。我々は,PTFE表面をある方法で改質し,PTFE表面に細胞侵入されことで生体適合性の改善を図りその欠点を補うことを考えた.【方法】2種類の異なる条件をもつ構造の表面処理を,医療用ePTFEシート上に作製する。微細羽毛状構造の高さは3μmに固定し,そのピッチを3.0μmの条件作製する。Wister rat(n=5)の背部皮下2箇所に同種のサンプルを局麻下に埋植し,それぞれをSUS群とフッ素添加DLC群とし,経時的に急性期炎症反応(IL-1β,TNF-α,C3a),病理組織学的検討及び反応性皮膜の評価を行った。基本統計量は(mean±SD)で示し,Unpaired-T testで評価し危険率p<0.05を有意とした。【結果】両群で血液学的急性期炎症反応は全て測定限界値以下で両者に有意差は認めなかった。病理組織学的検査においても明らかな有意差は認められなかった。反応性被膜の測定では,密群は262.6±55.4μm,粗群は312.1±62.6μm(n=10).で両群間に有意差は認めなかった。【総括】羽毛状PTFE群にラット埋植後の生体反応の差(創傷治癒反応)及び細胞進入の差は認められなかった.今後更に細胞進入,創傷治癒の改良のため表面処理条件の検討を続けていく.
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