2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13671475
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
河本 圭司 関西医科大学, 医学部, 教授 (70077741)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笠井 治文 関西医科大学, 医学部, 助手 (80268341)
沼 義博 関西医科大学, 医学部, 講師 (40208278)
土田 高宏 関西医科大学, 医学部, 講師 (10181249)
須川 典亮 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (50244596)
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Keywords | glioma / p130 / transfection / cyclin B1 / cyclin D1 |
Research Abstract |
FCMを用いた細胞周期の解析 FITC標識cyclin A, B1, D1, Eとpropidium iodideによるDNAヒストグラムより各細胞周期別発現を測定した。グリオーマ細胞株ではサイクリンA, B1, D1の発現をみる、B1, D1に発現がみられた。また、サイクリンB1は細胞周期のSG2Mに発現し、D1はGo1に発現していることが判明した。 LSCを用いた細胞周期の解析LSCではFCMと同様の結果が得られた。 (1)(1)As_2O_3の感受性検査ではU 87M、T98MG細胞に対するIC_<50>は各々1.78μMと3.55μMであった。(2)LSCによる解析ではAs_2O_3は2株化細胞の増殖に対して、両者ともG_0/G_1,G_2/M期に細胞周期のarrestを認めた。(3)As_2O_3はp53レベルを増加させ、2株化細胞ではG0/G1期とG2/M期のarrestとともに、cyclin B_1レベルを減少させた。しかしG_0/G_1期のarrestはcycnin D_1発現の減少を伴い、wild type U87MG細胞のみ認められ、p53のstatusによるものと考えられた。(4)As_2O_3の抗腫瘍作用の機序として、p53によりcyclin B_1,D_1が細胞回転をup regulationされていると考えられた。(5)As_2O_3は今後悪性グリオーマの患者に対して、臨床応用の可能性が示された。 (2)positive controlとして、臍帯におけるp130モノクロナール抗体を用いて、陽性細胞の発現をみると100%発現していた。 一方、グリオーマ株化細胞では、殆ど陰性であり、グリオーマ手術標本では一部陽性細胞がみられた。従って、グリオーマでは発現はあるものの、極めて低いと考えられた。 (3)良性glioma grade I, IIではRb2/p130の発現がみられたが、grade IVでは陰性であった。一方、p53は逆にgrade IVの方が陽性率は高かった。 今後の方針 今後mutant glioma(LN-319)について悪性脳腫瘍の増殖を抑制について検討する。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Kawamoto K, Kasai H, Numa Y. Tsuchida T, Kida T: "Analysis of Growth Pattern of Computer Imaging and Proliferating Potentials in Recurrent Malignant Glioma Cases"12th World Congress of Neurosurgery, McCulloch, Reilly, eds. 585-587 (2001)
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[Publications] Shiguang Zhao, Takahiro Tsuchida, Katsuhiro Kawakami, et al.: "Effect of As2O3 on cell cycle progression and cyclin D1 and B1 expression in two glioblastoma cell lines differing in p53 status"International Journal of Oncology. 21. 49-55 (2002)