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2001 Fiscal Year Annual Research Report

分節動脈結紮における椎体血流の変化

Research Project

Project/Area Number 13671498
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

富田 勝郎  金沢大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00092792)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 村上 英樹  金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (70334779)
赤丸 智之  金沢大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (50332664)
川原 範夫  金沢大学, 医学部・附属病院, 講師 (70214674)
Keywords推体内血流 / 分節動脈 / Total en bloc spondylectomy
Research Abstract

【目的】total en bloc spondylectomy において多量出血をきたしやすいが,これは椎骨が豊富な血流を複数の供給路から受けていることが原因と考えられる.本研究の目的は,成犬のT12および上下隣接の計3椎骨の分節動脈結紮を行いそれによるT12椎体内血流変化を測定することである.
【方法】雑種成犬の雌12頭を使用した.気管内挿菅を行い,調節呼吸状態とした後に腹臥位とした.T11からT13の左半側椎弓部を展開後に左開胸を行った.T12左椎弓根から椎体内に測定電極用の穴を作製し,椎体内血流を電解式水素クリアランス法にて測定した.コントロールとしてT12椎体内血流を測定した後,T12, T11, T13の順序(A群,n=6)およびT12, T13, T11の順序(B群,n=6)にて,両側分節動脈の結紮を行った.1レベルの分節動脈結紮を行う毎にT12の椎体内血流を測定した.
【結果】A群においてコントロールのT12椎体内血流は31.4±12.1ml/100g/minであった。T12の分節動脈結紮後のT12椎体内血流は21.6±8.7ml/100g/min,次いでT11の分節動脈結紮後のT12椎体内血流は13.6±6.7ml/100g/min,さらにT13の分節動脈結紮後のT12椎体内血流は,6.1±1.7ml/100g/minであった。これらをコントロールの血流量に対する百分率で表すと、それぞれ68.6±36.7%, 43.5±11.1%, 20.0±6.6%であり、分節動脈結紮のレベル数に応じてT12椎体内血流は有意に減少していた(各々p<0.05, pared t-test, Friedman test)。B群において、T12, T13, T11の順に分節動脈を結紮した後のT12椎体内血流の低下はA群と比較するとほぼ同様の低下を示し、結紮順位の違いによってT12椎体内血流には有意な違いが生じなかった。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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