2001 Fiscal Year Annual Research Report
急速破壊性股関節症の発症・進展のメカニズムに関する研究
Project/Area Number |
13671518
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Research Institution | 佐賀医科大学 |
Principal Investigator |
佛淵 孝夫 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (40190219)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久木田 明子 佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (30153266)
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Keywords | 破骨細胞 / 変形性関節症 / 骨膜細胞 / オピオイド |
Research Abstract |
1.ヒト関節滑膜細胞の分離と初代培養時の条件設定 まず、主に変形性股関節症に対する人工関節置換術時に採取した滑膜を用いて、滑膜細胞分離・初代培養のための実験手技の確立を目的とした。これまで報告されている慢性関節リウマチ(RA)における滑膜細胞培養系を参考に行ったが、変形性関節症の滑膜からは十分数の細胞の回収が困難で、確実な手技の設定には今後も試行錯誤が必要であると考えている。 手技の確立と並行して滑膜細胞の初代培養における破骨細胞分化誘導のための条件設定を行った。培養開始時に播種する細胞数、培養期間、培養期間中必要な因子などを検討した。 2.ヒト関節滑膜細胞からの破骨細胞分化誘導の検討 上記試行し回収した培養細胞に対し、破骨細胞の前駆細胞と考えられているマクロファージに特異的なNSE活性、破骨細胞に特異的なTRAP活性を利用した酵素染色を行い、破骨細胞への分化効率を検討した。 現在も上記検討を継続中であり、手技が安定したのち、形成される破骨細胞様細胞の破骨細胞としての形質(骨吸収活性など)の評価と、一般的な変形性関節症における滑膜細胞からの破骨細胞分化の特徴を明らかにし、急速破壊性股関節症などの特殊な股関節疾患について検討していく予定である。
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