2004 Fiscal Year Annual Research Report
精巣捻転(精巣血流障害)及び精路通過障害と免疫性造精障害との関連 副題:免疫抑制による治療の試み
Project/Area Number |
13671655
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
伊藤 正裕 東京医科大学, 医学部, 教授 (00232471)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須那 滋 香川大学, 医学部, 助手 (40253265)
中村 陽市 東京医科大学, 医学部, 講師 (40147210)
寺山 隼人 東京医科大学, 医学部, 助手 (00384983)
内藤 宗和 東京医科大学, 医学部, 助手 (10384984)
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Keywords | 精巣 / 捻転 / 炎症 / 血流障害 / 精子形成 |
Research Abstract |
最終年度では以下のような追加観察を行った。 1.精巣血管結紮(3時間)して10日後20日後の精巣組織状態(精細胞の脱落、精細管の萎縮、間質線維芽細胞の増殖)は、カドミウム投与後のそれと類似した病理像であることがわかった。 2.正常マウスのCD4陽性細胞10^7個をヌードマウスに移入した実験では精巣に何も組織変化は認められなかった。 3.精巣サイトカインをin situ hybridizationでの検出を試みて成功しないため、抗サイトカイン抗体を用いた免疫組織化学的検出を行ってきたが、再びin situ hybridizationとRT-PCRに切り替え、弱いながらもセルトリ細胞にIL-1を検出した。 4.血流障害実験(好中球浸潤を観察)や精路通過障害実験(精巣網の拡大を観察)のコントロールとなった無処置マウスにおいても直精細管や精巣網の周囲にマクロファージの密集を観た。さらに同所の上皮層にも数個のマクロファージが侵入している像も観察した。これは正常精巣において血液-精巣関門が免疫系に開放していることを意味すると思われる。 5.片側の血流障害実験(好中球浸潤を観察)や精路通過障害実験(精巣網の拡大を観察)では、今までの実験では反対側精巣への組織変化は惹起されなかったが、環境ホルモン、精巣自己抗原、放射線との併用でどうなるのかを今後進めて行きたい。
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Research Products
(6 results)