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2002 Fiscal Year Annual Research Report

多嚢胞化萎縮腎に発現する全長型エリスロポエチン受容体の機能解析

Research Project

Project/Area Number 13671658
Research Institution大分医科大学

Principal Investigator

野村 芳雄  大分医科大学, 医学部, 教授 (90040550)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 黒光 浩一  大分医科大学, 医学部, 助手 (80305052)
三股 浩光  大分医科大学, 医学部, 助教授 (60219714)
Keywords多嚢胞化萎縮腎 / エリスロポエチン / EPO受容体
Research Abstract

平成13年度に引き続き、長期血液透析患者に合併する多嚢胞化萎縮腎(ACDK)に発現するエリスロポエチン(EPO)およびEPO受容体(EPO-R)の機能を明らかにする目的で尿細管上皮細胞の増殖能とEPO、EOP-Rの発現との関係について検討した。
ACDKを有する透析患者6症例、7腎を対象とし、抗EPO抗体、抗EPO-R抗体、抗Ki-67抗体による免疫組織化学染色を施行、尿細管の増殖能はKi-67 labeling indexにより検討した。腎細胞癌合併の2症例において摘出標本よりACDKの嚢胞内腔上皮と癌組織を分離し、ISOGENにてTotal RNAを抽出、EPOおよびEPO-Rのprimerを作成しRT-PCR法で増幅し、アガロースゲル電気泳動でEPOおよびEPO-RのmRNA発現の有無を検討した。
その結果、EPOはACDKの嚢胞内腔上皮、尿細管上皮細胞および間質細胞に陽性、EPO-Rは嚢胞内腔上皮、尿細管上皮細胞に陽性であった。EPOおよびEPO-RのmRNA発現は嚢胞内腔上皮に認められ、嚢胞内腔上皮、尿細管上皮細胞および間質細胞のKi-67 labeling indexはそれぞれ9.6、6.7、0%であった。
以上より、ACDK組織中におけるEPOのmRNA発現が明らかとなり、EPO合成が行われていることが証明された。またACDKにおいて抗EPO抗体により嚢胞内腔上皮が最も染色され、嚢胞内腔上皮がEPO産生の首座である可能性が示された。また抗EPO-R抗体においても嚢胞内腔上皮が最も染色され、嚢胞内腔上皮がEPOの主要な標的細胞である可能性が示された。すなわち、EPOおよびEPO-Rは長期透析患者の細胞増殖や嚢胞形成においてオートクリンまたはパラクリン的な機構により関連があるのではないかと考えられた。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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